ともに勝点を積み上げたい中で迎えた、朝日インテック・ラブリッジ名古屋とニッパツ横浜FCシーガルズの一戦。試合は、名古屋がボール保持時の連動性と崩しの質で優位に立ちながらも、横浜がセットプレーから先制。後半に名古屋が追いつき、1-1のドローに終わった。
試合情報
| 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 | ニッパツ横浜FCシーガルズ |
|---|---|
| 1 | 1 |
| 48分 安部 由希子 | 21分 吉田 凪沙 |
| 会場 | CSアセット港サッカー場(愛知県) |
| 観客数 | 600人 |
スターティングラインナップ・登録メンバー
朝日インテック・ラブリッジ名古屋
| Pos | No. | 氏名 | 交代 |
|---|---|---|---|
| GK | 16 | 流川 桐佳 | |
| DF | 24 | 角田 菜々子 | |
| DF | 10 | 橘 麗衣 (Cap.) | |
| DF | 17 | 堀内 意 | |
| DF | 2 | 夏目 歩実 | |
| MF | 14 | 上田 真子 | 85▼ |
| MF | 5 | 安部 由希子 | |
| MF | 4 | 逸見 桃子 | 68▼ |
| MF | 8 | 渕上 野乃佳 | 85▼ |
| FW | 13 | 仁木 愛実 | 61▼ |
| FW | 28 | 永田 晶子 | 68▼ |
| 控え | |||
| GK | 1 | 横山 野ノ香 | |
| DF | 18 | 宮本 仁奈 | 85▲ |
| DF | 25 | 河合 野乃子 | |
| MF | 15 | 中村 友香 | 61▲ |
| MF | 20 | 増永 朱里 | 85▲ |
| MF | 21 | 大場 柚季 | 68▲ |
| FW | 9 | 水野 亜美 | 68▲ |
| 監督: 磯村 健 | |||
ニッパツ横浜FCシーガルズ
| Pos | No. | 氏名 | 交代 |
|---|---|---|---|
| GK | 19 | 松井 里央 | |
| DF | 31 | 俣野 佑果 | |
| DF | 17 | 新井 純奈 | |
| DF | 4 | 中居 未来 (Cap.) | |
| DF | 25 | 松尾 由帆 | |
| MF | 11 | 岡 百々花 | |
| MF | 5 | 吉田 凪沙 | |
| MF | 14 | 田村 かのん | |
| MF | 7 | 浦島 里紗 | |
| FW | 27 | 神立 美百合 | 55▼ |
| FW | 10 | 室井 胡心 | |
| 控え | |||
| GK | 1 | 田中 翠 | |
| DF | 15 | 渋谷 巴菜 | |
| DF | 23 | 金成 瑠那 | |
| MF | 22 | 加田 菜 | |
| FW | 6 | 權野 貴子 | |
| FW | 13 | 村上 真生 | 55▲ |
| FW | 30 | 錦織 美紀 | |
| 監督: 山本 絵美 | |||
試合展開
名古屋が押し込み、横浜が前から狙う立ち上がり
昨季リーグ優勝を果たした時の名古屋は、後方から丁寧につなぐビルドアップで主導権を握る試合が多かった。一方で今季は、その起点となるゴールキックや最終ラインでの配球に対し、各チームが明確に圧力をかけてきている。この試合でも横浜は、名古屋の低い位置での組み立てに対して積極的にプレスをかけ、そこで奪ってショートカウンターへつなげる狙いを見せた。
ただし、名古屋は前進に成功した後の攻撃が良かった。中盤から前線にかけての距離感が整っており、複数人が関わりながらテンポよく前へ運ぶ。とくに左サイドでは、#28永田晶子のスピードと守備への働きかけ、右サイドでは#14上田真子のテクニックとハードワークを起点に、#2夏目歩実、#4逸見桃子、#5安部由希子、#8渕上野乃佳らが絡み、相手陣内へ押し込む場面を作っていった。
一方の横浜は、名古屋のビルドアップを制限する狙い自体ははっきりしていたものの、そのぶん全体がやや前がかりになった印象もある。両サイドハーフの立ち位置が高く、中盤と最終ラインの間にスペースが生まれる場面があり、名古屋に前進を許すシーンも少なくなかった。
横浜がセットプレーから先制
内容面では名古屋が押し込む時間を作っていたが、先にスコアを動かしたのは横浜だった。21分、横浜がフリーキックの流れから先制する。#31俣野佑果のキックに吉田凪沙が反応し、こぼれ球を押し込んだ。映像上は、シュートがゴール前で相手選手に当たってボールの軌道が変わってしまった。名古屋にとってはやや不運な失点だった。
試合の主導権を握っていただけに、名古屋としては悔しい形で先制を許した。
それでも名古屋は、前線へのサポートやセカンドボールへの反応は悪くなく、先制を許したあとも攻撃の形は大きく崩れなかった。ボール保持時の連動性、相手陣内での押し込み、シュートまで持ち込む形を見る限り、前半全体の内容は名古屋が握っていた。
名古屋が連係から追いつく
後半に入っても、基本構図は大きく変わらなかった。横浜は前からの守備で名古屋の組み立てを制限しようとし、名古屋は中盤から前線の連動で押し返す。
すると48分、名古屋が同点に追いつく。#5安部由希子が相手ゴールに向かって右足で高く上げたボールがそのままゴールネットを揺らす。映像上では横浜GKのハイボールの処理判断ミスのように見えたが、太陽が目に入ってしまったのかもしれない。名古屋としてはラッキーな形での同点弾となった。
その後も名古屋が優勢に試合を進める。今季の名古屋は、従来のビルドアップ一辺倒ではなく、より縦に速い攻撃も織り交ぜようとしている。その変化が形になった場面だったと言える。
終盤は互いに勝ち越しを狙うもドロー決着
51分には、横浜の#27神立美百合にラフプレーで警告が提示された。押し込まれる時間帯の苦しさもあり、横浜は守備対応で強い接触を伴う場面が見られた。
その後は両チームとも交代カードを切りながら勝ち越しを目指す展開となる。名古屋は前線の入れ替え後も比較的スムーズに攻撃を続け、横浜ゴールへ迫る場面を作った。横浜も前線のスピードを生かし、遠めからでも積極的にシュートを放って応戦したが、2点目は生まれない。。
試合が終盤に向かうにつれて、両チームとも前線の選手を交代し、名古屋は決定機を量産、横浜は遠めの位置からでもシュートを放つがゴールは生まれず。試合は1-1で終了した。
総括
名古屋は「つなぐ」だけではない形を育てられるか
名古屋は、従来のビルドアップが相手に強く意識されるなかで、今季はより縦に速い攻撃を織り交ぜながら前進する姿が目立つ。この試合でも、中盤から前線にかけての崩しには見どころがあり、複数人が関わりながら相手陣内へ入っていく場面を繰り返した。
愛媛FCレディース戦で5失点を喫した第3節以降、名古屋は「何のためにつなぐのか」「勝つために何を優先するのか」を再整理しつつあるように映る。ビルドアップを出発点としながらも、相手の対策を上回る別の前進ルートやフィニッシュパターンをどれだけ増やせるか。そこが今後の勝点上積みを左右しそうだ。
横浜は前から奪う強みと、陣形維持の両立が課題
横浜は、名古屋の低い位置での組み立てを制限するという狙いを明確に出し、セットプレーから先制点も奪った。その意味では、ゲームプランの一部はしっかり実現していたと言える。
一方で、名古屋の#14上田真子をはじめとする推進力のある選手に対し、個の対応で後手に回る場面が多く見られた。前から奪いに行く姿勢は武器になるが、そのぶん中盤と最終ラインの間隔が開くと、相手に前進の余地を与えてしまう。
また、後方からつなぐ意識は見せたが、配球の精度や周囲のサポート、前進の再現性という点では、名古屋のビルドアップとの差が目立った。
#10室井胡心や#11岡百々花のスピードを生かす攻撃は魅力だが、守備時の陣形維持やビルドアップの質向上も含め、完成度をさらに高めたいところである。
順位表
Coming soon…
次節
朝日インテック・ラブリッジ名古屋はアウェーでスフィーダ世田谷と対戦。ニッパツ横浜FCシーガルズはアウェーで伊賀FCくノ一三重と戦う。
リソース
フルマッチLIVE配信(Youtube)
第5節全試合ハイライト動画
Coming soon…
公式記録


