2026プレナスなでしこリーグ1部第2節は、開幕節で見えた各チームの輪郭が、さらにくっきりと浮かび上がるラウンドとなった。
静岡SSUボニータが日体大SMG横浜に9-0で圧勝し、開幕2試合で15得点という圧倒的な破壊力を示した一方、オルカ鴨川FCは愛媛FCレディースとのアウェー戦を2-0で制し、今季初得点と初勝利を同時に手にした。岡山湯郷BelleはVONDS市原FCレディースに3-0で快勝して開幕2連勝。ヴィアマテラス宮崎もホームでニッパツ横浜FCシーガルズを3-1で下し、上位候補らしい力を見せている。
一方で、伊賀FCくノ一三重と朝日インテック・ラブリッジ名古屋の強豪対決は1-1、ASハリマアルビオンとスフィーダ世田谷FCも1-1の引き分けとなった。第2節は大量得点の試合がある一方で、強度や修正力、勝点の拾い方が問われる拮抗した試合もあり、開幕直後とはいえ早くも勢力図の一端が見え始めた印象である。
第2節の結果とレビュー記事一覧
まずは第2節6試合の結果と、各試合の詳細レビューを一覧で整理します。
気になる試合があれば、個別レビューもあわせてご覧ください。
- 愛媛FCレディース 0-2 オルカ鴨川FC
→ 詳細レビューはこちら - ASハリマアルビオン 1-1 スフィーダ世田谷FC
→ 詳細レビューはこちら - ヴィアマテラス宮崎 3-1 ニッパツ横浜FCシーガルズ
→ 詳細レビューはこちら - 岡山湯郷Belle 3-0 VONDS市原FCレディース
→ 詳細レビューはこちら - 伊賀FCくノ一三重 1-1 朝日インテック・ラブリッジ名古屋
→ 詳細レビューはこちら - 静岡SSUボニータ 9-0 日体大SMG横浜
→ 詳細レビューはこちら
第2節最大のインパクトは、静岡SSUボニータの9発圧勝
第2節で最も大きな衝撃を残したのは、静岡SSUボニータの9-0勝利だろう。
開幕節でスフィーダ世田谷FC相手に6得点を奪った静岡は、今節もその攻撃力をそのまま持ち込み、日体大SMG横浜を前半だけで6得点、最終的に9得点で圧倒した。レビューでは、横山久美が4ゴールを挙げたことに加え、前線からの圧力と決定力の高さが際立った。
静岡の強さは、単に個の決定力だけではない。
相手に時間を与えない守備、奪ってから一気に仕留める鋭さ、そして得点後も強度を落とさない継続性がある。第1節に続いて第2節でも大量得点を記録したことで、今季の優勝争いを語るうえで欠かせない存在であることを、改めて強く印象づけた。静岡と日体大の詳細は、こちらの試合レビューで確認していただきたい。
オルカ鴨川FCは内容と結果を伴う今季初勝利
オルカ鴨川FCにとって、第2節の愛媛FCレディース戦は大きな意味を持つ一戦となった。
開幕戦を0-0で終えたオルカは、この試合で今季初得点と初勝利を同時に達成。12分に上田麻莉がチーム初得点を決めると、終盤には蔵田あかりが追加点を奪い、アウェーで2-0のクリーンシート勝利を収めた。太田凪砂のポストプレーを起点に中盤と両サイドが連動し、攻守で主導権を握った試合として描かれている。
さらに印象的だったのは、守備面の安定とベンチワークである。
愛媛にも決定機はあったが、GK米澤萌香が35分や39分の好機を防ぎ、試合の流れを渡さなかった。加えて、石田学監督の交代策も的中し、アルマ・デービスの守備から生まれた流れで蔵田の追加点につながった。守備の安定感に加えて、昨季よりも前向きな攻撃の形が見えたことは、オルカにとって大きな収穫だろう。詳しくは、愛媛FCレディース vs オルカ鴨川FCのレビューをご覧いただきたい。
岡山湯郷Belleは開幕2連勝。着実に勝ち切る力が光る
岡山湯郷Belleは、VONDS市原FCレディースに3-0で快勝し、開幕2連勝を飾った。
国吉花吏埜の2得点などでホーム開幕戦を白星で飾り、948人の観客の前で安定した試合運びを見せた。加えて、元日本代表GK福元美穂が約10年ぶりに湯郷で先発出場し、キャプテンマークを巻いてゴールを守ったことも大きな話題だった。
第1節に続いて、湯郷は派手さだけでなく、試合を落ち着いて進める成熟度を感じさせる。
一方のVONDS市原FCレディースは、1部初勝利を目指したが、やはり1部の強度と試合運びの差に苦しんだ。市原にとっては苦しいスタートだが、経験を積みながらどこまで順応していくかが今後の焦点になる。試合の詳細は、岡山湯郷Belle vs VONDS市原FCレディースのレビューで確認できる。
ヴィアマテラス宮崎はホームで初白星。横浜は反撃及ばず
ヴィアマテラス宮崎は、ニッパツ横浜FCシーガルズに3-1で勝利し、ホーム初戦を白星で飾った。
嘉数飛鳥、松田遥奈、永野桃子が得点し、宮崎らしい球際の強さ、切り替えの速さ、運動量で試合を優位に進めた。ニッパツ横浜FCシーガルズも途中出場の村上真生が1点を返したが、反撃はそこまでだった。レビューでも、宮崎がホームの雰囲気も力に変えながら、開幕節の名古屋戦で見せた強度を今節も持続したと整理されている。
ニッパツ横浜FCシーガルズにとっては、開幕2試合で2連敗となり、苦しい滑り出しとなった。
ただし、得点を奪えたこと自体は一つの材料でもあり、ここからどこまで攻守のバランスを整えられるかが重要になりそうだ。宮崎と横浜の試合は、こちらのレビューで詳しく振り返っている。
伊賀と名古屋の1-1は、今季の上位争いを占う好ゲームだった
第2節の中で最も質の高い拮抗した試合の一つが、伊賀FCくノ一三重と朝日インテック・ラブリッジ名古屋の一戦だった。
昨季2位の伊賀と昨季王者の名古屋が、いずれも開幕戦ドローのあとに今季初勝利をかけてぶつかった試合は、1-1の引き分けに終わった。伊賀の鋭さと名古屋の完成度がともに表れた、非常に見応えのある好ゲームだったと評価されている。渡邊凜の先制点、そして橘麗衣のPKによる同点弾という展開も含め、上位候補同士の緊張感が伝わる90分だった。
この試合は、どちらが勝ってもおかしくなかった。
伊賀は鋭い出足や強度で名古屋を脅かし、名古屋は王者らしい落ち着きと構造で押し返した。結果は勝点1ずつだったが、両者ともに今季の優勝争いの主役になりうる力を感じさせている。詳細は、伊賀FCくノ一三重 vs 朝日インテック・ラブリッジ名古屋のレビューをご覧いただきたい。
ASハリマアルビオンとスフィーダ世田谷FCは痛み分け。世田谷は修正の兆し
ASハリマアルビオンとスフィーダ世田谷FCの一戦は、1-1の引き分けに終わった。
ハリマは小池快の先制点で勝利に近づいたが、終盤に追いつかれて勝点3を逃した。一方の世田谷は、開幕節で6失点を喫したあと、守備面の修正がどこまで進んでいるかが焦点だったが、苦しい流れの中でも勝点1を持ち帰ったことに意味がある。世田谷は前節の課題を受けて守備を立て直し、最低限の結果につなげた試合として整理されている。
ハリマにとっては悔しさの残るドローであり、世田谷にとっては連敗を避けた価値ある勝点1だった。
この試合は、開幕直後のリーグで「内容を修正しながら勝点を積めるか」というテーマを象徴する一戦でもあった。詳しくは、ASハリマアルビオン vs スフィーダ世田谷FCのレビューで振り返っていただきたい。
第2節で見えたのは、勢いを本物にしつつあるチームと、修正を急ぎたいチームの差
第2節を終えて見えてきたのは、開幕節の内容を継続しながら結果へつなげたチームと、まだ課題の修正に苦しんでいるチームの差である。
静岡、湯郷、宮崎は、それぞれ異なる形で強さを示した。静岡は圧倒的な得点力、湯郷は安定した試合運び、宮崎は強度と推進力で白星をつかんでいる。オルカもまた、開幕戦で見せた守備の安定をベースに、今節は攻撃面でも形を示し、価値ある初勝利を手にした。
一方で、日体大SMG横浜、VONDS市原FCレディース、ニッパツ横浜FCシーガルズは、結果だけでなく内容面でも修正の必要性が見える2節目となった。
もっとも、まだシーズンは始まったばかりである。第2節は、各チームの強みと弱みが少しずつ具体的な輪郭を持ち始めた段階ともいえる。第3節以降、この流れを維持するチームがどこなのか、あるいはここから巻き返すチームが現れるのか。今後の変化を追っていきたい。
第2節の各試合をより詳しく振り返りたい方は、以下の記事もあわせてご覧いただきたい。

