【試合レビュー】VONDS市原FCレディースに待望の1部初得点、ヴィアマテラス宮崎は土屋佑津季2発などで逆転勝ち|2026プレナスなでしこリーグ1部 第3節

試合レビュー

なでしこリーグ1部初挑戦のVONDS市原FCレディースは、開幕から2試合未勝利。ホーム初勝利を目指した第3節で迎えた相手は、2024シーズン王者のヴィアマテラス宮崎だった。
試合は総じて宮崎が主導権を握ったものの、市原も鋭いカウンターで存在感を示した。櫻庭琴乃の得点でクラブとして待望の1部初ゴールが生まれた一方、試合は1-3で終了。宮崎が地力と完成度の高さを示し、今季2連勝を飾った。

リソース

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公式記録

日程・結果

注目ポイント

  • VONDS市原FCレディースは、なでしこリーグ1部で初得点・初勝利をつかめるか
  • ヴィアマテラス宮崎は、開幕節の引き分け後に続く2連勝を果たせるか

試合情報

VONDS市原FCレディースヴィアマテラス宮崎
13
27分 櫻庭 琴乃38分 土屋 佑津季
65分 土屋 佑津季
80分 中野 里乃
会場ゼットエーオリプリスタジアム
観客数193人

スターティングラインナップ・登録メンバー

VONDS市原FCレディース

開幕から2節は右サイドバックで起用されていた#10櫻庭琴乃が、この日は一列前でプレー。攻撃性能をより前向きに生かす狙いが感じられる配置だった。一方、#9宮本春花はベンチスタートとなった。

PosNo.氏名交代
GK1山田 二千華
DF17板倉 瑞穂
DF2小堀 菜緒
DF11村上 賀梨 (Cap.)
DF13玉田 愛理
MF24増原 遥花62▼
MF5小田川 真奈
MF10櫻庭 琴乃
MF14齊藤 綾音
MF27木須 みそら70▼
FW18増田 沙美亜70▼
控え
GK31佐藤 瑠美奈
DF3多崎 真琴
MF6菅野 瑞
MF8石井 彩千香
MF9宮本 春花62▲
FW20高山 杏々葉70▲
FW28中村 円香70▲
監督: 落合 恵

ヴィアマテラス宮崎

宮崎は前線から中盤にかけて走力と推進力のある顔ぶれを並べ、立ち上がりから相手を押し込む構成。第2節に続く勝利へ向け、アウェーでも自分たちの強みを出せるかが焦点だった。

PosNo.氏名交代
GK50後藤 優香
DF6松井 彩乃84▼
DF16松田 遥奈
DF21坂本 理保 (Cap.)
DF3國生 乃愛
MF18中野 里乃
MF25村上 日奈子20▼
MF22山本 さゆり
MF4永野 桃子84▼
MF9土屋 佑津季70▼
FW8嘉数 飛鳥HT▼
控え
GK1暁 清流
DF33小牧 明日香84▲
MF7有馬 りこ84▲
MF24井之脇 朱音20▲
FW17小澤 寛70▲
FW30富沢 藍那HT▲
監督: 佐藤 考範

試合展開

宮崎が押し込む立ち上がり、市原は櫻庭琴乃の一発で先制

試合は前半序盤から宮崎が押し込んだ。選手同士の連動、中盤での回収力、そして縦に速い前進。後方で長く保持するというより、ボールを奪ってから素早く前へ運ぶ色合いが濃く、市原は自陣で受ける時間が長くなった。

それでも市原は、カウンターから前線起用の#10櫻庭琴乃を使って反撃を狙う。決定機の数は多くなかったが、櫻庭の機動力は宮崎にとって無視できない脅威になっていた。

20分には宮崎にアクシデント。#25村上日奈子が接触の影響で早々に交代し、#24井之脇朱音が投入される。

それでも流れ自体は宮崎優勢のまま進んだが、26分に試合が動く。宮崎が最終ラインでボールを動かした場面で、櫻庭が一気に寄せてボールを奪取。そのまま持ち込み、右足でゴール左隅へ流し込んだ。市原にとってはクラブの1部初ゴールとなった。

VONDS市原FCレディース#10櫻庭琴乃のなでしこリーグ1部初ゴールは、チームとしても待ちに待った1部初ゴールとなった。

櫻庭の前線起用が、少ないチャンスを得点に変える形で結果につながった場面だった。

同点弾の背景にあった中盤の差

先制した市原だったが、主導権そのものは依然として宮崎が握っていた。
35分前後からは市原の前線と中盤の距離がやや開き、バイタルエリア周辺で宮崎がボールを拾い、つなぎ直す場面が増える。市原はスペースを埋めようとしていたものの、対人の強度と回収後のつなぎの両面で苦しさが見えた。

そうした流れの中で38分、宮崎が同点に追いつく。#24井之脇朱音の浮き球のあと、相手選手のヘディングのこぼれ球を#9土屋佑津季が左足ボレーで決めた。こぼれ球への反応、そして浮かせずに打ち切った技術の両方が光るゴールだった。

ヴィアマテラス宮崎#9土屋佑津季の移籍後初ゴールは貴重な同点弾。技ありボレーを叩き込んだ。

市原は#10櫻庭の飛び出しで再び相手ゴールに迫る場面を作ったが、前線へのパスの精度や、受け手の動き出しの呼吸が合い切らず、厚みのある攻撃にはつながりにくい。
一方の宮崎は、#3國生乃愛のフィード力も目立った。長いボール1発で#9土屋のシュートをお膳立てする。土屋のシュートは惜しくも市原#13玉田愛理にクリアされたが、市原としては押し返しても再び背後を脅かされる展開が続いた。

ヴィアマテラス宮崎#3國生乃愛の精度の高いロングフィードから#9土屋佑津季のシュート。惜しくもクリアされた。

後半も宮崎ペース、土屋佑津季の2点目で逆転

後半に入っても宮崎の優位は続く。
ボール保持そのものより、前向きにボールを動かしてシュートで終える攻撃によって相手を押し込み、試合全体のテンポを支配していた印象だ。市原は守備対応の連続で、映像以上に消耗していた可能性が高い。

65分、宮崎が逆転に成功する。#3國生乃愛のフィードを起点に、左サイドを抜けた#18中野里乃が折り返し、最後は#9土屋佑津季が左足で押し込んだ。宮崎の狙いがきれいに表れた得点だった。

ヴィアマテラス宮崎#9土屋のこの日2点目で逆転に成功。起点となった#3國生乃愛のフィードも素晴らしかった。

追う展開となった市原は、62分に#9宮本春花、70分には#20高山杏々葉と#28中村円香を投入。前線の活性化を図り、点を取りに行く姿勢を示した。

中野里乃のスーパーゴールで決着、市原にも終盤の見せ場

しかし80分、宮崎が試合を大きく引き寄せる。右コーナーキックを一度は相手がクリアしたものの、こぼれ球を#18中野里乃が右足のスーパーミドルを叩き込み、3点目。市原としては苦しい時間帯でプレスの圧が弱まり、相手に打ち切らせてしまった。

ヴィアマテラス宮崎#18中野里乃のスーパーミドルが決まって3-1。

なんとか1点を返したい市原は、途中出場の#28中村円香が右サイドで相手の逆を取り、一気に前進。ラストパスを受けた#10櫻庭琴乃がフィニッシュまで持ち込んだ場面は、追撃の可能性を感じさせるプレーだった。

#18中村円香のドリブル突破から#10櫻庭琴乃が惜しいシュートを放つ。

終盤はややオープンな展開になりながらも、宮崎は最終ラインと中盤の交代で運動量と強度を維持し、リードを保ったまま試合を締めくくった。

その後はややオープンな展開になりながらも、宮崎が主導権を握ったまま試合終了。
市原は開幕節・第2節に続いて、試合終盤で失点してしまった。

総括

チーム力の差が出た90分

1部初挑戦で選手の入れ替わりも大きかったVONDS市原FCレディースと、2024シーズン王者で補強も進んでいるヴィアマテラス宮崎。現時点では、チームとしての完成度や局面ごとの質に差が出た一戦だった印象。市原は先制して見せ場も作ったが、90分を通した主導権までは握れなかった。対する宮崎は2試合連続3得点での連勝となり、序盤戦としては非常に良い流れに乗っている。

VONDS市原FCレディースの課題と希望

市原については、とくに中盤の強度が気になった。スペースを埋める意識は見えるものの、相手が個でも組織でも前進できるチームだと、そこで押し返し切れない。今節は中盤でのデュエルやセカンドボール対応で後手に回る場面が少なくなかった。

その中で、#10櫻庭琴乃の存在感は際立っていた。守備ではファーストディフェンスに出る角度とタイミングが良く、攻撃ではドリブルでもパスでも違いを生み、さらにゴールまで決めた。1部の舞台でも十分に戦えていると感じさせる内容だった。ただし、櫻庭ひとりで相手の組織全体を崩し続けるのは難しい。周囲との連動や、中盤を含めたサポートの質を高めていくことが、初勝利への近道になりそうだ。

土屋佑津季の初ゴールで増した宮崎の怖さ

一方の宮崎は、土屋佑津季に今季初ゴールが生まれたことが大きい。土屋は静岡SSUボニータ時代の2024シーズンに22得点で得点王に輝いており、その得点感覚の一端を示した試合だった。今後さらにチームになじみ、前線の連係が深まれば、相手にとって極めて厄介な存在になるだろう。嘉数飛鳥、永野桃子、土屋佑津季を軸にした前線は、スピード、推進力、技術を兼ね備えており、今後も大きな武器になりそうだ。

クラブ公式マッチレポート

VONDS市原FCレディース

【Ladies】3/29(日) ヴィアマテラス宮崎戦 試合結果 - VONDS市原
日頃よりVONDS市原への温かいご声援、誠にありがとうござい

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【試合結果】2026プレナスなでしこリーグ第3節 vs VONDS市原FCレディース
3月29日(日)、2026プレナスなでしこリーグ1部第3節VONDS市原FCレディースと対戦いたしました。 会場  :ゼットエーオリプリスタジアム(千葉県)対戦相手:VONDS市原FCレディース 【試

順位表

第3節終了時点で、VONDS市原FCレディースは3連敗で12位。ヴィアマテラス宮崎は勝点7で2位につけている。

順位チーム名勝点試合数得点失点得失点
1静岡SSUボニータ7321015114
2ヴィアマテラス宮崎73210624
3岡山湯郷Belle63201550
4ASハリマアルビオン43111321
5スフィーダ世田谷FC43111770
6オルカ鴨川FC43111330
7愛媛FCレディース4311178-1
8日体大SMG横浜43111311-8
9伊賀FCくノ一三重33030110
10ニッパツ横浜FCシーガルズ3310246-2
11朝日インテック・ラブリッジ名古屋2302156-1
12VONDS市原FCレディース0300318-7

次節、VONDS市原FCレディースはホームで朝日インテック・ラブリッジ名古屋と対戦する。
ヴィアマテラス宮崎はホームで伊賀FCくノ一三重を迎える。

市原は今節までに見えた課題をどう修正し、1部初勝利につなげるか。宮崎は連勝をさらに伸ばし、王座奪還へ向けて歩みを進められるか。第4節も両チームの内容に注目したい。

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