2025プレナスなでしこリーグ1部 第4節、オルカ鴨川FCはアウェイでヴィアマテラス宮崎と対戦し、0-2で敗れた。
開幕から3試合連続スコアレスドローだったオルカは、今季初得点と初勝利を目指した一戦だった。しかし、試合の主導権を握ったのはホームのヴィアマテラス宮崎。サイドを広く使った攻撃と、球際の強度でオルカを押し込み続けた。
オルカは守備で粘る時間が長かったものの、70分に川添ゆず、90+2分に有馬りこにゴールを許し、今季初黒星。ヴィアマテラス宮崎は開幕3連敗からの今季初勝利をつかんだ。
試合情報
| 大会 | 2025プレナスなでしこリーグ1部 第4節 |
|---|---|
| 日時 | 2025年4月6日(日)13:00キックオフ |
| 対戦 | ヴィアマテラス宮崎 vs オルカ鴨川FC |
| 会場 | いちご宮崎新富サッカー場 |
| 観客数 | 1,088人 |
| 結果 | ヴィアマテラス宮崎 2-0 オルカ鴨川FC |
| 得点 | 70分 川添ゆず、90+2分 有馬りこ |
この記事の要点
- ヴィアマテラス宮崎が2-0で勝利し、今季初勝利を挙げた
- オルカ鴨川FCは守備で粘ったが、後半に2失点して今季初黒星
- 宮崎は板倉楓の突破を起点に先制点を奪い、終盤に有馬りこが追加点
- オルカは河野有希の推進力以外に攻撃の出口を作れず、4試合連続無得点となった
フォーメーション・スターティングラインナップ
オルカ鴨川FCは前節からスタメンを3人変更した。

センターバックでは松尾菜月選手がメンバー外となり、ちふれASエルフェン埼玉からの期限付き移籍中である松本はな選手が先発。左サイドバックは谷口愛奈選手に代わって越路萌永選手、左サイドハーフはALMA DAVIS選手に代わって河野有希選手が起用された。
また、今季マイナビ仙台レディースから加入した浅坂真桜選手が、なでしこリーグ初のベンチ入りを果たした。
試合展開
前半:宮崎がサイドから押し込み、オルカは守備で耐える
序盤は互いに高い位置から前へ出る意識を見せたが、徐々にヴィアマテラス宮崎が主導権を握った。宮崎は両サイドを広く使い、板倉楓、寺田妃花、今蔵綾乃らが幅を取りながらオルカの守備を揺さぶった。
オルカは最終ラインから丁寧につなごうとしたが、宮崎の寄せを受けて前進に苦しんだ。短いパスは相手のプレスに引っかかり、ロングボールも前線との呼吸が合わず、攻撃がなかなか形にならなかった。
26分には、寺田妃花への縦パスに対して松本はなが遅れてチャージし、警告を受けた。その後のセットプレーでは、宮崎がゴール前で波状攻撃を仕掛けたが、オルカはGK大原ももを中心に粘り強く守り切った。
前半終盤:オルカは河野有希を起点に反撃を試みる
劣勢の中でも、オルカは河野有希の推進力を生かして反撃を狙った。31分には菅原千嘉の縦パスから齊藤彩花、安東美那、新田寿瑞とつなぎ、ペナルティエリア内へ侵入する場面を作った。
33分には前線からの連動したプレスで相手のミスを誘い、左サイドからチャンスを作った。ただ、宮崎はゴール前に人数をそろえて対応し、オルカはシュートまで持ち込めなかった。
前半のシュート数は、ヴィアマテラス宮崎が3本、オルカ鴨川FCが1本。スコアは0-0だったが、試合の流れは宮崎が握っていた。
後半:宮崎の圧力が続き、70分に試合が動く
後半も宮崎がボールを保持し、オルカを自陣に押し込んだ。オルカは58分に安東美那を下げて上田麻莉を投入。前線の配置を変えながら攻撃の活性化を狙ったが、流れを大きく変えるまでには至らなかった。
64分には宮崎が左サイドのフリーキックからゴールへ迫ったが、GK大原ももがパンチングで対応。こぼれ球にも反応し、オルカは失点を免れた。
しかし70分、宮崎がついに均衡を破る。板倉楓が左サイドからドリブルで深く侵入し、中央へ折り返す。これを川添ゆずがダイレクトで合わせ、ゴール左隅へ流し込んだ。宮崎が1-0と先制した。
終盤:オルカは反撃の形を作れず、宮崎が追加点
先制されたオルカは、73分に新田寿瑞を下げてALMA DAVISを投入した。河野有希の位置も変えながら攻撃の変化を狙ったが、宮崎の守備を崩す明確な形は作れなかった。
宮崎は77分以降に交代カードを使いながら中盤と前線の強度を維持した。途中出場の有馬りこ、山岸夢歩、富沢藍那が加わり、終盤まで攻撃の勢いを落とさなかった。
90+2分、宮崎はセットプレーから再びゴールに迫る。松井彩乃のボールを起点にゴール前で混戦を作り、GKが弾いたこぼれ球を有馬りこが左足で沈めた。これで2-0。試合はそのまま終了し、ヴィアマテラス宮崎が今季初勝利を挙げた。
総括
ヴィアマテラス宮崎が、昨季王者らしい強度と運動量を取り戻した一戦だった。開幕3連敗中とは思えないほど、サイドの推進力、球際の強さ、交代選手の勢いがあり、ホームで勝ち切るだけの内容を見せた。
一方のオルカ鴨川FCは、守備で粘る時間は作れたが、攻撃面では課題が残った。河野有希のドリブル以外に相手を押し返す手段が少なく、先制された後もリスクを取ってゴールへ向かう迫力を出し切れなかった。
ヴィアマテラス宮崎
宮崎にとっては、今季の流れを変える大きな勝利だった。開幕3連敗で迎えたホームゲームだったが、チーム全体の運動量と球際の強度は高く、試合を通してオルカを押し込み続けた。
特に板倉楓の突破は、オルカ守備陣にとって大きな脅威だった。先制点の場面でも、板倉がサイドから深く侵入したことで守備を引きつけ、川添ゆずのフィニッシュにつなげた。
さらに、途中出場の有馬りこが追加点を決めた点も大きい。交代選手が結果を出し、チームとして最後まで強度を落とさずに戦えたことは、今後の上位浮上へ向けた好材料である。
オルカ鴨川FC
オルカにとっては、開幕から続いていた無失点が途切れ、今季初黒星を喫した試合となった。守備では粘りを見せたが、90分を通して押し込まれる時間が長く、攻撃で相手を押し返す回数が少なかった。
前半には河野有希を起点にチャンスの兆しを作ったが、シュートまで持ち込む形は限られた。ビルドアップでは相手のプレスを受けてボールを失う場面があり、ロングボールも前線と合わなかった。
また、先制された後の試合運びにも課題が残った。ALMA DAVISを投入したものの、どのエリアで起点を作り、どの形でゴールへ迫るのかが明確にならなかった。交代枠を残したまま試合を終えた点も含め、追う展開での修正力は今後の課題である。
守備の土台はある。しかし、勝ち点3を積み上げるためには、攻撃で相手を動かす形と、劣勢時に流れを変える選択肢が必要だ。4試合連続無得点という結果を、次節以降の改善につなげたい。
リソース
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