【前半戦まとめ・上位編】静岡SSUボニータが首位ターン 宮崎・名古屋・伊賀が追った前半戦|2026プレナスなでしこリーグ1部

2026シーズン前半戦まとめ

2026プレナスなでしこリーグ1部は、第11節をもってシーズン前半戦を終えた。

前半戦を首位で折り返したのは静岡SSUボニータ。
その背後をヴィアマテラス宮崎、朝日インテック・ラブリッジ名古屋、伊賀FCくノ一三重が追う形となり、上位争いは後半戦へ向けてさらに激しさと緊張感を増している。

一方で、中位から下位にかけても勝ち点差は大きく開いておらず、1試合の結果で順位が動く状況が続いている。

この記事では、2026プレナスなでしこリーグ1部の第1節から第11節までを、上位4チームに絞って振り返る。

中位・下位グループの動きについては、別記事で取り扱う。

【前半戦まとめ・5位~9位】オルカが5位で折り返し、6位〜9位は勝ち点2差の混戦|2026プレナスなでしこリーグ1部
2026プレナスなでしこリーグ1部の第1節から第11節までを中位グループに絞って振り返ります。5位オルカ鴨川FC、6位ニッパツ、7位岡山湯郷Belle、8位愛媛FCレディース、9位スフィーダ世田谷FCの順位推移、戦い方、後半戦の課題を考察します。

第11節終了時点の上位構図

第11節終了時点で、首位は静岡SSUボニータ。勝ち点26で前半戦を折り返した。
2位は勝ち点24のヴィアマテラス宮崎、3位は勝ち点22の朝日インテック・ラブリッジ名古屋、4位は勝ち点21の伊賀FCくノ一三重となっている。上位4チームが勝ち点5差以内に並ぶ接戦になっている。

第11節終了時点

首位・静岡が一歩前に出た前半戦ではあったが、独走というほどの差はまだない。
宮崎、名古屋、伊賀が十分に射程圏内につけており、後半戦は上位直接対決の結果が優勝争いを大きく左右する。

勝利 引き分け × 敗戦
順位 チーム 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 第11節 勝ち点
1 静岡SSUボニータ × 8 2 1 26
2 ヴィアマテラス宮崎 × 7 3 1 24
3 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 × 6 4 1 22
4 伊賀FCくノ一三重 × × 6 3 2 21
5 オルカ鴨川FC × × × 5 3 3 18
6 ニッパツ横浜FCシーガルズ × × × × × 4 2 5 14
7 岡山湯郷Belle × × × × × 4 2 5 14
8 愛媛FCレディース × × × × 3 4 4 13
9 スフィーダ世田谷FC × × × × × 3 3 5 12
10 日体大SMG横浜 × × × × × × × 3 1 7 10
11 ASハリマアルビオン × × × × × × 2 3 6 9
12 VONDS市原FCレディース × × × × × × × × × × × 0 0 11 0

順位推移

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静岡SSUボニータが首位で前半戦を折り返す

前半戦の主役となったのは、やはり静岡SSUボニータだった。
第11節終了時点で8勝2分1敗、勝ち点26。開幕節からここまで常に首位。圧倒的な存在感を放っている。

第1節ではスフィーダ世田谷FCに6-1で勝利。
第2節では日体大SMG横浜に9-0で勝利し、開幕直後から圧倒的な得点力を見せた。

静岡の強みは、単に得点数が多いことだけではない。

サイドからの前進、ゴール前に人数をかける迫力、そしてセットプレー。
静岡は複数の形で得点を奪えるため、相手に対策されても、どこかでゴールをこじ開ける力がある。

さらに、失点数の少なさも見逃せない。
7失点はここまでリーグ最少失点。
昨シーズンから守備面が底上げされ、攻撃力だけでなく、安定した試合運びができるチームへと変化している。

もちろん、前半戦がすべて順調だったわけではない。

第3節では伊賀FCくノ一三重と0-0。
第7節ではニッパツ横浜FCシーガルズと2-2。
そして第10節では朝日インテック・ラブリッジ名古屋に0-3で敗れ、無敗が止まった。

それでも、第8節にはヴィアマテラス宮崎とのハイレベルな首位攻防戦を1-0で制し、最大のライバルに競り勝つ勝負強さを示した。
さらに第11節では、VONDS市原FCレディースに5-1で勝利。敗戦後も大きく崩れることなく、首位を守って前半戦を終えた。

静岡にとって前半戦は、首位に立つだけの攻撃力と勝負強さを示した一方で、後半戦に向けては「対策されたときにどう勝ち切るか」という課題も見えた11試合だったと言える。

宮崎は大崩れしない安定感で首位を追走

静岡を追う立場で前半戦を終えたのが、2位のヴィアマテラス宮崎。

第11節終了時点で7勝3分1敗、勝ち点24。
首位・静岡との勝ち点差はわずか2。
第4節からは2位を維持して、首位・静岡の背中を常に捉えている。

宮崎の前半戦は、派手な大量得点で突き進むというよりも、チーム全体の強度と安定感で勝ち点を積み上げる内容が多かった。

守備の強度、球際の強さ、前線からの圧力、そして試合を通じて落ちにくい運動量。
相手に自由を与えず、主導権を握る時間を増やしていく戦い方は、前半戦を通じて大きな武器になった。

第7節では岡山湯郷Belleとの上位対決に勝利し、首位・静岡に勝ち点で並んだ。
その後、第10節ではスフィーダ世田谷FCと引き分けたが、第11節ではオルカ鴨川FCに2-0で勝利。
首位との差を大きく広げられることなく、前半戦を終えた。

爆発力では静岡が目立った前半戦だったが、宮崎は大崩れしない安定感で首位争いに食らいついた。

静岡と同じく宮崎も対策される側の立場にいる。スフィーダ世田谷FCとの一戦はまさに、対策される側の難しさが表れた引き分けだった。
後半戦は、直接対決や対策された接戦をどれだけ勝ち切れるかが、優勝争いの大きなポイントになる。

名古屋は序盤の苦戦から立て直し、前半戦終盤に加速

第11節終了時点で3位は朝日インテック・ラブリッジ名古屋。
6勝4分1敗、勝ち点22。

名古屋の前半戦は、序盤と終盤で印象が大きく変わった。

開幕節ではヴィアマテラス宮崎と0-0。
第3節では愛媛FCレディースとの9ゴールゲームに4-5で敗れた。

第3節を終えた時点で2分1敗。昨季王者として見れば、決して理想的なスタートではなかった。

ただ、シーズンが進むにつれて、名古屋は徐々に状態を上げていった。

後方から丁寧にボールを動かすスタイルは継続しながら、守備の安定感、セットプレーの精度、試合運びの落ち着きが増した。

前半戦の大きな転換点となったのが、第10節である。

名古屋は首位・静岡SSUボニータを3-0で下し、静岡の無敗を止めた。
この試合は、名古屋が前半戦の中で最も強いインパクトを残した一戦だったと言える。

さらに第11節では、岡山湯郷Belleに2-0で勝利。
3連勝で前半戦を終え、3位まで順位を上げた。

名古屋は、前半戦の序盤で勝点を取りこぼしたからこそ、後半戦に向けて追う立場になる。
ただし、チーム状態は明らかに上向き。

静岡を3得点・無失点で倒した事実は、後半戦の優勝争いにおいて大きな意味を持つはず。
前半戦終盤の名古屋は、連覇を狙うチームとしての地力を改めて示した。

伊賀FCくノ一三重は粘り強く上位争いに食い込む

伊賀FCくノ一三重は第11節終了時点で6勝3分2敗、勝ち点21の4位で前半戦を折り返した。
3位・名古屋との勝ち点差はわずかに1。

伊賀の前半戦は、粘り強く勝ち点を積み重ねた。

象徴的だったのは、第3節の静岡SSUボニータ戦。
開幕から大量得点で勢いに乗っていた静岡に対して、伊賀は0-0で引き分けた。
この試合は、伊賀の守備の強度と集中力を示す一戦だった。

オルカ・名古屋・静岡・宮崎と続いた序盤戦、第4節終了時点では11位に沈んでいた。
しかし第5節以降は6勝1敗。勝ち点を積み上げて次第に順位を上げ、終盤の3連勝で上位争いに名を連ねた。

伊賀の強みは、試合の流れを大きく崩さないこと。

相手に主導権を握られる時間があっても、守備で耐え、勝負どころで得点を奪う。
前半戦を通じて、その粘り強さが順位に表れた。

後半戦は、静岡、宮崎、名古屋との直接対決でどれだけ勝ち点を積み上げられるか。
そこが、優勝争いにさらに踏み込めるかどうかの分岐点になる。

後半戦の注目ポイント

前半戦は、静岡SSUボニータが首位で折り返した。

ただし、優勝争いが本格的になるのは、まだこれからだ。
第10節では朝日インテック・ラブリッジ名古屋が静岡の無敗を止め、ヴィアマテラス宮崎もスフィーダ世田谷FCと引き分けた。

前半戦終盤にかけて、上位チームへの対策が進み、簡単には勝ち切れない試合が増えた。
名古屋と伊賀は3連勝で前半戦を終えた。

後半戦の焦点は、静岡がこのまま最終節まで首位を守り切れるか。
そして、宮崎、名古屋、伊賀FCくノ一三重がどこまで迫れるか。

静岡は、研究された中でも勝ち切る力。
宮崎は、豊富な運動量と強度がベースに安定感を保ち、勝ち点3につなげる力。
名古屋は、多彩な得点パターンと堅い守備を見せた前半戦終盤の完成度を継続する力。
伊賀は、少ない決定機を決め、接戦をものにする粘り強さ。

前半戦の勢力図が続くのか。
それとも、後半戦で新たな流れが生まれるのか。

第8節の静岡vs宮崎は、首位を争う両チームの強度がぶつかったハイレベルな一戦だった。後半戦も、こうした上位直接対決の結果が、優勝争いの行方を左右するだろう。

首位・静岡を、宮崎、名古屋、伊賀がどこまで追い詰めるのか。2026プレナスなでしこリーグ1部の優勝争いは、後半戦でさらに熱を帯びていく。