リソース
LIVE配信(Youtube)
公式記録

公式ガイドブック
要約
オルカ鴨川FCは#10アルマ・デービス選手がスピードと球際の強さを見せるも押し込まれる展開が続き、開幕から3戦連続の0-0。スフィーダ世田谷FCは#9堀江美月選手を中心とした3トップ、高めのライン設定と寄せの速さで終始オルカを押し込むも、オルカの固い守備の前に無得点に終わった。
試合内容をオルカ視点で振り返る。
注目ポイント
- #10アルマ・デービス選手が強靭なフィジカルで左サイドを制圧。
- #8新田琴瑞選手のテクニックとポジショニング。攻守に貢献。
- #9齊藤彩花選手のコンディションが上がってきて、攻守に貢献。
試合情報
- 会場:鴨川市陸上競技場(オルカ鴨川FCホームスタジアム)
- 観客数:355名
フォーメーション・スターティングラインナップ

- 前節からスタメンを4人交代。
- スペランツァ大阪から加入した#24谷口愛奈選手が今シーズン初スタメン・初出場。前節まで左サイドバックを担っていた#17越路萌永選手はベンチスタート。
- #23安東美那選手が今シーズン初スタメン。
- #10ALMA DAVIS選手は左SH。#11河野有希選手はベンチスタート。
- #8新田琴瑞選手が今シーズン初スタメン。#22北村ほのか選手はベンチスタート。
試合展開
前半
序盤からスフィーダ世田谷FCは長身で得点力のあるFW #9堀江美月選手にロングボールを当てて前線でタメを作り攻める。スフィーダはラインを高く保つ。
オルカは第1節と2節で見せたような左SBの積極的な上がりは控えめで、#24谷口選手は守備重視の印象。#5浅野選手との連携もスムーズで守備戦術面での改善が見受けられた。スフィーダは#9堀江選手が楔のターゲットとしてもフィニッシャーとしても躍動。ミドルシュートも積極的に打つスフィーダ世田谷FCがペースを握る。
ラインを下げるオルカ鴨川FCは#10アルマ選手が強力なフィジカルで球際を制する。
- 4分、#9齊藤彩花選手が#23安東とのコンビネーションで右サイドを突破。相手ペナルティエリア内で#9齊藤選手から#8新田選手へのラストパスは合わずにシュートならず。
- 13分、オーバーラップした#24谷口選手を目掛けて#4松尾選手がフィード。これを谷口選手が#10アルマ選手に渡す。アルマ選手がキープして#9齊藤選手にクロスを送るが、齊藤選手はダイレクトシュートではなく胸トラップを選択、つめていたスフィーダDF陣にボールを奪われてしまう。
- 14分、スフィーダの右SB#2根本選手がボールを運ぶも、オルカ#10アルマ選手が素早く体を寄せてボールを奪ってカウンターのチャンスを作る。根本選手はアルマ・デービス選手のフィジカルに全く対抗できておらず、ここまでの競り合いはアルマ選手の全勝ではないだろうか。
前節でも途中出場で右サイドに強度と落ち着きを生んでいた#8 FW新田選手は今日もポジショニングが良く、カウンター主体のオルカのターゲットになる。味方からのロングボールを収めて攻撃と起点となり、フィニッシュにも顔を出す。
17分、オルカは自陣ペナルティエリア内で#8新田選手がクリアではなく#7斎藤綾音選手へのパスを選択。これがずれてしまいスフィーダ#6金子ゆい選手がカットしそのままシュート。これはGK#16大原選手がキャッチ。
24分に#10アルマ選手が相手DF間の横パスをカット、そのままゴール前まで持ち込むと相手に潰されながらもラストパス。これを受けた#9齊藤彩花選手がシュートを放つもゴール右に逸れる。この日の#9齊藤選手には効果的なプレスやボールを引き出す動きが見られた。#8新田選手がフリーで横に走りこんでいたので、新田選手へのパスを選択しても良かったかもしれない。
26分にスフィーダ#15FW篠原沙耶選手がスローインで受けたボールを遠目から素早くシュートするも、オルカGK大原選手がキャッチ。
スフィーダがDF同士で横パスを選択するとオルカ#9齊藤選手、#8新田選手、#10アルマ選手、#23安東選手がプレスをかけ、DFラインも上げる連動を見せる。
30分、#7齊藤綾音選手からのパスを#8新田選手が潰されながらも#9齊藤彩花選手に繋ぎ、#9齊藤選手がドリブルで持ち上がり#10アルマ選手へ。アルマ選手は相手ペナルティエリア内に侵入し#8新田選手へのクロス。新田選手のヘディングシュートは外れた。
38分、中盤でボールを奪ったスフィーダは#8望月選手が運び、#15篠原選手がペナルティエリア付近からシュートもゴール左に外れる。篠原選手にはオルカ右SB#14菅原選手が体を寄せてプレッシャーをかけていた。
41分、スフィーダ#13FW内田美鈴選手がペナルティエリア内から左足を振りぬくもオルカGK大原選手が横っ飛びでセーブ。続くコーナーキックをオルカ全員が一丸となって守り切る。すると44分にゴールキックを競り勝った#8新田選手のヘディングを#23安東選手が持ち込み、アルマ選手のo落としを#5浅野綾花選手がシュート。鋭く枠内に飛んでいたが、これをスフィーダGK石野選手がナイスキャッチ。
その後もスフィーダはFW#9堀江選手を中心とした攻撃で押し込むが、オルカ守備陣が奮闘し前半を0-0で終える。
スフィーダは#9堀江選手・#13内田選手・#15篠原選手の3トップが強力。遠い位置からでも積極的にシュートを打ってくるため、オルカはDFラインをあげれない。対するオルカはカウンター主体ながらも基本は丁寧にビルドアップするスタイルなので、完全に相手を崩さなければ得点への期待値が低い展開だが、#10アルマ選手・#8新田選手・#9齊藤彩花選手が攻撃をけん引し何度かスフィーダゴールを脅かした。
後半
後半開始時点でスフィーダ世田谷FCは選手交代。#8望月麻央選手に代わって、昨シーズン終了後にオルカ鴨川FCからスフィーダ世田谷FCに移籍した#18近藤彩優子選手を投入。一方オルカの選手交代は無し。
後半、スフィーダ世田谷のペースで試合は進む。
53分、スフィーダ#13内田美鈴選手とオルカ#4松尾選手の見ごたえのある攻防がオルカ左サイドで繰り広げられる。オルカ#24菅原選手、#7齊藤綾音選手、#23安東選手がサポートに入りながらなんとか耐える。
スフィーダはオルカの#10アルマ選手がいるサイドでは分が悪いと判断したのか明らかに避け始め、#23安東選手と#24菅原選手の右サイドから攻め立てる。
59分、オルカ鴨川FCが選手交代。#23安東美那選手に代わって#11河野有希選手が右SHに入る。押し込まれていた左サイドを河野選手のスピードと推進力で活性化させる狙いだろう。

61分、その河野選手が#7齊藤綾音選手のインターセプトから右サイドを突破してシュートを放つもスフィーダ#4湯江歩選手が体を張ったブロック。
69分、オルカ鴨川FCが選手交代。#10アルマ・デービス選手に代わって#20上田麻莉選手、#8新田琴瑞選手に代わって#22北村ほのか選手の新加入ルーキーコンビが投入される。個人的には#10アルマ選手は存在するだけで相手の戦術に影響を与えていたので交代の必要性は感じなかったし、#8新田選手も随所で効いていたと感じた。

72分、変わったばかりのオルカ#22北村がスフィーダ#3柏原と交錯して右膝を抑えて倒れこむ。一度はてプレイに戻ったが、77分に#6浦部美月と交代となる。負傷した可能性が高い。身長が高く走って戦える貴重なFWなだけに心配だ。

オルカは#6浦部選手は左SH、#20上田選手が右FWに入る。
#9齊藤彩花選手と#20上田選手で挟んで奪ったボールを、代わったばかりの#6浦部選手がドリブルで持ち込み#11河野選手にパス。河野選手は深くペナルティエリア内をえぐってクロスを上げるがその先には誰もおらず。
スフィーダはアルマ選手が抜けて強度が下がったオルカ左サイドをゴールキックで狙うようになるも、オルカ守備陣が跳ね返す。
81分、スフィーダ世田谷FCが選手交代。#15篠原沙耶選手に代わって#23荒川結乃花選手を投入。#13内田選手が左FW、#23荒川選手が右FWに入ってCFは#9堀江選手。
84分、ホームで勝利が欲しいオルカはハーフウェイよりも前まで最終ラインを上げて圧力を強めるがフィニッシュの精度がいまひとつ。
85分にスフィーダがフリーキックから#9堀江選手が頭ですらして最後は#23荒川選手がフリーでヘディングシュート。オルカ#16GK大原選手は届いていなかったが、ボールはクロスバーを叩いてゴールならず。この試合で一番の決定機だった。
89分、オルカは#11河野選手が#9齊藤彩花選手に極上のスルーパスを送り決定機を迎える。#9齊藤選手がシュートを放つもスフィーダ#4湯江選手が身を挺してブロック、こぼれ球をオルカ#20上田選手→#9齊藤彩花選手と繋ぎ最後は#7齊藤綾音選手が左足で低い弾道の強いシュートを放つがこれはスフィーダGK#1石野選手の正面に飛んでしまいキャッチングされた。
その後はスフィーダが3トップめがけてロングボールを多用してパワープレイを仕掛けるもオルカ守備陣が粘って0-0で試合終了。
総括
オルカ鴨川FC
開幕から3戦連続のクリーンシート。しかしこの日も無得点で終えた。前節攻め込まれた左サイドは#24谷口愛奈選手が攻守のバランスを見て戦えた印象。スピードと攻撃力は#17越路萌永選手が優れていると感じるが、前節を受けてこの日の辛島監督は守備の安定を優先したか。攻撃においては得点力不足が深刻化していそうなので、監督としては攻撃陣に期待したいところだろうがゴール前でのサポートが足りていないのも見て取れた。ビルドアップが上手くいかない時の代替プランが欲しいところ。
#10アルマ・デービス選手の理不尽ともいえるフィジカルを存分に活かした戦いで、ゴールキックはほとんどアルマ選手をターゲットにしていた。それを結構な確率で競り勝てているアルマ選手はやはりなでしこリーグでは規格外。プレスもサボらず球際も強く、スピードもある。
#9齊藤彩花選手のコンディションが上向いてきたのか、第1節・第2節に比べて走力と球際の粘り、そして攻守に効いていた。
#8新田琴瑞選手は上手さとサイズもあり、#11河野選手とのコンビネーションは見ていて楽しかった。
#22北村ほのか選手の怪我の状況が気になるところ。
スフィーダ世田谷FC
とにかく3トップが強力。なかでも#9堀江美月選手は身長がある上に運動量も豊富。そしてチーム全体として前に行く意識が強く、遠目からでもシュートを打ってくる。守備においてもこの日は寄せが早く、オルカの前線を好きにさせなかった。
