2025プレナスなでしこリーグ1部 第2節、オルカ鴨川FCはアウェイで朝日インテック・ラブリッジ名古屋と対戦し、0-0で引き分けた。
開幕節とは一転し、この日のオルカは守備に追われる時間が長い一戦となった。名古屋に主導権を握られ、公式記録上のシュート数は0本。それでも、松尾菜月、月東優季乃、浅野綾花を中心に最後まで粘り強く守り抜き、敵地で勝ち点1を持ち帰った。
この記事の要点
- オルカ鴨川FCは名古屋に押し込まれながらも0-0の引き分け
- 松尾菜月、月東優季乃、浅野綾花を中心に守備陣が奮闘
- 攻撃面ではシュート0本に終わり、前進の形に課題が残った
試合情報
| 大会 | 2025プレナスなでしこリーグ1部 第2節 |
|---|---|
| 対戦 | 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 vs オルカ鴨川FC |
| 会場 | 豊橋市民球技場 |
| 観客数 | 400人 |
| 結果 | 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 0-0 オルカ鴨川FC |
フォーメーション・スターティングラインナップ

オルカは前節から先発を1人変更し、今シーズンから加入した#10 FWアルマ・デービス選手が初スタメン。スウェーデンから来た期待の新戦力が、なでしこリーグ1部・日本女子サッカーリーグ初出場。
試合の流れ
立ち上がりは互いに主導権を探り合う展開だったが、時間の経過とともに名古屋がボールを握る時間を増やしていく。名古屋はコンパクトな陣形を保ちながらテンポよくボールを動かし、オルカに自由な前進を許さなかった。
オルカは前線からの守備が思うようにはまらず、ボールを奪っても攻撃へつなげる前に名古屋の素早い寄せを受ける場面が目立ったた。前半から押し込まれる時間が長く、試合の構図としては名古屋が優勢だった。
前半:名古屋が主導権を握り、オルカは耐える展開
前半の名古屋は、オルカの左サイド背後を重点的に狙っていた。
オルカにとっては苦しい展開だったが、月東優季乃が身体を張って対応し、浅野綾花も危険なエリアを的確に埋めて対応。松尾菜月も最終ラインで集中を切らさず、名古屋の攻撃を最後の局面で食い止める。
攻撃面では、北村ほのかとアルマ・デービスが前線で起点になろうと奮闘。北村はポストプレーと守備で貢献し、アルマ・デービスもスピードと対人の強さを見せましたが、チーム全体として押し上げる時間は限られた。
後半:守備陣が踏ん張り、無失点を維持
後半に入っても、試合の主導権は大きく変わらず。オルカは前半よりも高い位置から守備を始めようとする意図が見えたが、名古屋のボール回しに対して後手に回る場面が続いた。
それでも、松尾菜月と月東優季乃の両センターバックは最後まで粘り強く対応した。名古屋に押し込まれる時間が長い中でも、ゴール前で身体を張り、決定的な場面を作らせない守備を続けた。
65分には上田麻莉に代えて新田寿瑞を投入。新田が右サイドに入り、河野有希が左サイドへ回る形となる。この交代によって、右サイドではボールの収まりやプレー選択に少し落ち着きが生まれた。
最大の見せ場はセットプレー
オルカが最もゴールに近づいたのは、後半のセットプレー。フリーキックから月東優季乃がヘディングで合わせ、そのこぼれ球に河野有希が反応してネットを揺らしたかに見えた。
しかし、この場面はオフサイドの判定でノーゴール。得点は認めらなかったが、押し込まれる展開の中で、オルカが数少ないチャンスからゴールへ迫った場面だった。
総括
オルカ鴨川FCの良かった点
守備陣が最後まで集中を切らさなかった
この試合で最も評価したいのは、守備陣の粘りである。特に松尾菜月と月東優季乃は、名古屋に押し込まれる展開の中で最後まで身体を張り続けた。
浅野綾花も中盤で危険なスペースを埋め、相手の攻撃を遅らせる役割を果たした。内容面では苦しい試合だったが、無失点で終えたことは大きな収穫。
2試合連続クリーンシートという結果を前向きに捉えつつ、次節以降は守備だけでなく、攻撃面でも前進できる形を増やしていきたいところである。
北村ほのかが攻守で奮闘
北村ほのかは、前線でボールを収める役割だけでなく、守備でも献身的に動いた。押し込まれる時間が長い中で、前線からの守備やプレスバックを続けた点はチームにとって重要だった。
河野有希の突破力はやはり武器
攻撃機会は限られたが、河野有希がボールを持ったときには前進への期待感があった。チーム全体が苦しむ中でも、個の突破力で局面を動かせる存在であることを改めて示した。
オルカ鴨川FCの課題
左サイド背後を繰り返し狙われた
この試合で大きな課題となったのは、左サイド背後のスペース。名古屋はそのエリアを明確に狙っており、オルカは何度も同じ形で押し込まれた。
前から守備に出た選手の背後をどう埋めるのか、サイドバックの立ち位置をどう整理するのか。チーム全体として、守備の連動をもう一段整理したいところ。
攻撃のテンポが上がらなかった
攻撃面では、ボールを奪った後の前進に苦しんだ。名古屋の寄せが速かったこともあるが、オルカ側もダイレクトプレーやサポートの距離感が少なく、攻撃をなかなか加速させることができなかった。
最終的にシュート0本で終わったことは、今後に向けて重く受け止めたいポイント。守備で勝ち点1を拾えた一方で、勝ち点3を狙うには、ボールを奪った後の出口を増やす必要がある。
交代策のタイミングにも改善の余地
83分には北村ほのかに代えて安東美那を投入。ただ、北村には70分過ぎから疲労の色も見えていたため、もう少し早いタイミングで前線に変化を加える選択肢もあったように感じた。
押し込まれる展開でどう流れを変えるか。選手交代を含めた試合中の修正力は、今後のポイントになりそう。
朝日インテック・ラブリッジ名古屋
名古屋は、オルカの特徴と課題をよく分析したうえで試合に入っていた印象。左サイド背後を狙う攻撃、素早い寄せ、コンパクトな守備によって、試合全体を優位に進めた。
一方で、最後の局面ではオルカのセンターバック陣を崩し切れなかった。内容では上回ったが、決定機を得点に結びつけられなかったことが、勝ち点3を逃した要因だったと言える。
リソース
LIVE配信(Youtube)
公式記録

