ウインク陸上競技場で行われたASハリマアルビオン対ヴィアマテラス宮崎は、ホームのハリマが粘り強さを見せれば、宮崎は地力の高さで押し返す好ゲームとなった。前半にハリマが先手を取るも、宮崎が試合の主導権を握って後半早々に同点に追いつく。1-1のドローに終わった一戦を、試合の流れに沿ってレビューします。
注目ポイント
- 上位陣との対戦が続くASハリマアルビオンにとっては、強敵相手にどこまで自分たちの良さを出せるか
- 一方のヴィアマテラス宮崎は、首位争いを続けるうえでも落とせない試合。静岡SSUボニータを追う立場として、勝点3が欲しい
試合情報
| ASハリマアルビオン | ヴィアマテラス宮崎 |
|---|---|
| 1 | 1 |
| 8分 千葉 園子 | 59分 土屋 佑津季 |
| 会場 | ウインク陸上競技場(兵庫県) |
| 観客数 | 415人 |
スターティングラインナップ・登録メンバー
ASハリマアルビオン
| Pos | No. | 氏名 | 交代 |
|---|---|---|---|
| GK | 41 | 小暮 千晶 | |
| DF | 4 | 阪中 澪 | |
| DF | 5 | 小島 美玖 (Cap.) | |
| DF | 6 | 佐々木 美悠 | |
| DF | 2 | 児玉 耀 | 67▼ |
| MF | 8 | 小池 快 | |
| MF | 14 | 正野 可菜子 | 67▼ |
| MF | 17 | 唐橋 万結 | |
| FW | 10 | 千葉 園子 | |
| FW | 9 | 川﨑 咲耶 | |
| FW | 33 | 椎野 彩香 | 67▼ |
| 控え | |||
| GK | 1 | 原田 実歩 | |
| DF | 19 | 高松 芹羽 | |
| DF | 20 | 山口 歌子 | 67▲ |
| MF | 18 | 阿部 文音 | |
| MF | 25 | 鷹野 あかり | |
| FW | 13 | 今蔵 綾乃 | 67▲ |
| FW | 23 | 井上 麗叶 | 67▲ |
| 監督: 菅野 将晃 | |||
ヴィアマテラス宮崎
| Pos | No. | 氏名 | 交代 |
|---|---|---|---|
| GK | 1 | 暁 清流 | |
| DF | 33 | 小牧 明日香 | |
| DF | 21 | 坂本 理保 (Cap.) | |
| DF | 16 | 松田 遥奈 | |
| DF | 3 | 國生 乃愛 | 79▼ |
| MF | 18 | 中野 里乃 | |
| MF | 14 | 島田 綾子 | HT▼ |
| MF | 22 | 山本 さゆり | |
| MF | 4 | 永野 桃子 | |
| MF | 8 | 嘉数 飛鳥 | HT▼ |
| FW | 9 | 土屋 佑津季 | 68▼ |
| 控え | |||
| GK | 50 | 後藤 優香 | |
| MF | 6 | 松井 彩乃 | |
| MF | 10 | 鈴木 妃花 | HT▲ |
| FW | 11 | 板倉 楓 | HT▲ |
| FW | 24 | 井之脇 朱音 | 68▲ |
| FW | 30 | 富沢 藍那 | 79▲ |
| 監督: 佐藤 考範 | |||
試合展開
立ち上がりは互いに縦へ速く、主導権を探る展開
試合の立ち上がりは、両チームともに縦に速い意識を見せ、主導権を探り合う展開となった。中盤で落ち着いてボールを動かすというより、まずは前へ進めながら相手の出方を見るような入りだった。
8分、千葉園子のヘディングでハリマが先制
そんな中、先に試合を動かしたのはハリマだった。8分、スローインを受けた#14正野可菜子に対し、宮崎の守備対応が一瞬あいまいになると、正野がフリーでクロスを供給。ファーサイドで合わせた#10千葉園子のヘディングはGKが反応したものの、そのままゴールに吸い込まれ、ハリマが先制に成功した。
宮崎が徐々に押し返すも、ハリマも鋭く応戦
もっとも、ハリマも一方的に押し込まれていたわけではない。#9川﨑咲耶と#10千葉園子を軸に、奪った後は素早く前へ運び、状況によっては落ち着いてつなぐ場面もあった。29分には、宮崎のプレスを外して右サイドを攻略し、#4阪中澪がゴール前まで持ち込んでシュート。これはGKがわずかに触れてクロスバーに当たり、追加点とはならなかったが、ハリマの鋭さを示す場面だった。
20分以降は「攻める宮崎」と「耐えて刺すハリマ」
前半の宮崎は押し込む時間こそ長かったものの、ハリマの粘り強い守備と切れ味のあるカウンターに苦しめられた印象である。ハリマとしては守るだけではなく、攻め返す形も作れており、ホームチームらしい存在感を示していた。
59分、板倉楓のクロスを土屋佑津季が押し込み同点
後半、宮崎はハーフタイムの交代を経て流れを変えに出る。最終ラインへのプレスを強め、攻撃もよりシンプルに整理。相手陣内へ素早くボールを運び、ゴールへ最短距離で迫る姿勢がはっきりと表れた。
すると59分、その狙いが実る。後半から入った板倉楓が右サイドを突破してクロスを送り、最後は土屋佑津季が決めて同点。
ハリマは3枚替えで対抗、終盤は互いに勝ち越しを狙う
追いついた宮崎は、その後も勢いを保った。ハリマは流れを引き戻すべく3枚替えを行い、前線と中盤をリフレッシュ。勝ち越しを狙う意図がはっきりと見て取れた。
最後まで攻め合うも、勝ち越し点は生まれず
終盤に入っても、運動量と球際の強さでは宮崎がやや上回っていたように映った。ただ、ハリマも少ない手数で鋭く前進し、カウンターからシュートまで持ち込む場面を作っており、宮崎にとっても最後まで気の抜けない展開だった。
80分以降は両チームともラインを高め、より縦に速い攻撃で勝ち越し点を狙ったものの、最後まで2点目は生まれず。試合は1-1で終了し、勝点1を分け合う結果となった。
総括
全体としては、ハリマがよく耐え、宮崎がよく追いついた試合だった。
運動量、球際の強さ、選手間の距離感、そしてチームとしての完成度には、宮崎の地力を感じさせる場面が多かった。一方で、ハリマも局面での強さや縦への鋭さでは十分に対抗しており、上位相手に引けを取らない内容だったと言える。
ASハリマアルビオン
この試合でも、#9川﨑咲耶の攻守にわたる貢献は大きかった。FWでありながら、自陣深くまで戻って守備の枚数を確保し、前線ではポストプレーや背後への抜け出しでも存在感を示す。強度の高いプレーを継続できる点も含め、ハリマにとって非常に頼もしい選手であり、相手にとっては厄介な存在であると改めて感じた。
ヴィアマテラス宮崎
宮崎は前半早々の失点でやや落ち着きを欠いたものの、試合全体を通じて自分たちの土俵に引き戻していった。ハリマの集中した守備を前に簡単には崩し切れなかったが、流れが必要な時間帯に#11板倉楓、#9土屋佑津季といった結果を出せる選手が仕事を果たした点は、やはり上位争いをするチームらしい。終盤まで落ちない運動量と強度も、改めて脅威だと感じさせた。
順位表
第5節終了時点で、ASハリマアルビオンは9位、ヴィアマテラス宮崎は2位につけている。
| 順位 | チーム名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 静岡SSUボニータ | 13 | 5 | 4 | 1 | 0 | 21 | 1 | 20 |
| 2 | ヴィアマテラス宮崎 | 11 | 5 | 3 | 2 | 0 | 10 | 5 | 5 |
| 3 | オルカ鴨川FC | 8 | 5 | 2 | 2 | 1 | 8 | 4 | 4 |
| 4 | 岡山湯郷Belle | 8 | 5 | 2 | 2 | 1 | 6 | 6 | 0 |
| 5 | ニッパツ横浜FCシーガルズ | 7 | 5 | 2 | 1 | 2 | 8 | 9 | -1 |
| 6 | 日体大SMG横浜 | 7 | 5 | 2 | 1 | 2 | 7 | 16 | -9 |
| 7 | 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 | 6 | 5 | 1 | 3 | 1 | 8 | 7 | 1 |
| 8 | 伊賀FCくノ一三重 | 6 | 5 | 1 | 3 | 1 | 5 | 5 | 0 |
| 9 | ASハリマアルビオン | 5 | 5 | 1 | 2 | 2 | 4 | 5 | -1 |
| 10 | 愛媛FCレディース | 5 | 5 | 1 | 2 | 2 | 7 | 12 | -5 |
| 11 | スフィーダ世田谷FC | 4 | 5 | 1 | 1 | 3 | 10 | 12 | -2 |
| 12 | VONDS市原FCレディース | 0 | 5 | 0 | 0 | 5 | 2 | 14 | -12 |
次節、ASハリマアルビオンはホームで岡山湯郷Belleと対戦し、ヴィアマテラス宮崎はホームで日体大SMG横浜を迎える。ハリマにとっては浮上のきっかけをつかみたい一戦であり、宮崎にとっては首位争いを続けるためにも勝点3が欲しい試合となる。
リソース
フルマッチLIVE配信(Youtube)
第5節全試合ハイライト動画
公式記録


