攻め続けたオルカ、届かなかった1点|2025プレナスなでしこリーグ1部 第8節 ASハリマアルビオン vs オルカ鴨川FC

今さらながら、2025シーズンのプレナスなでしこリーグ1部第8節、ASハリマアルビオン対オルカ鴨川FCの一戦を、オルカ鴨川FC目線で簡単に振り返る。

前節で待望の今季初勝利を挙げたオルカにとっては、その流れを継続できるかが問われるアウェーゲーム。試合は、前半戦ベストイレブンにも選ばれた#20上田麻莉選手のドリブルと積極性が光ったものの、最後の1点を奪えず、0-0のスコアレスドローに終わった。

要約

前半戦ベストイレブンに選ばれたオルカ#20上田麻莉選手のドリブル・積極性が光った試合だったが、両チームともゴールを割ることができずに0-0のスコアレスドローとなった。

試合情報

対戦カード2025プレナスなでしこリーグ1部 第8節
ASハリマアルビオン 0-0 オルカ鴨川FC
会場

ウインク陸上競技場(ASハリマアルビオンホームスタジアム)

観客数523名

試合展開

左サイドを起点にオルカが主導権を握る

序盤から、試合の主導権を握ったのはオルカ鴨川FCだった。

オルカは、スピードとフィジカルを備える#10アルマ・デービス選手、そして高さと強さのある#18松本はな選手を前線に配置。両サイドでは#11河野有希選手と#20上田麻莉選手が積極的に前へ出て、攻撃に厚みを加えた。

特に目立ったのは、左サイドの連係だ。左SHに入った#20上田麻莉選手と、左SBの#24谷口愛奈選手の関係性が良く、ハリマの右サイドに対して高い位置から圧力をかける場面が何度も見られた。ボールを奪ってからの前進もスムーズで、オルカが攻撃のリズムを作るうえで、このサイドは大きな起点になっていた。

最大のチャンスは前半44分。味方からのロングボールに対し、#10アルマ・デービス選手が競り合いを制してボールを収める。そこから#5浅野綾花選手へつなぐと、浅野選手はバイタルエリアへ走り込んだ#20上田麻莉選手へスルーパス。上田選手は相手を1人かわして右足を振り抜いたが、シュートは惜しくもポストに嫌われた。

一方のASハリマアルビオンは、全体的に押し込まれる時間が長かった。時折、自陣左サイドから#11南條里緒選手がチャンスを作ろうとするが、オルカは#4松尾菜月選手と#3月東優季乃選手を中心に冷静に対応。決定的な形までは持ち込ませなかった。

前半はオルカがより積極的に試合を進めたが、ゴールは生まれず。0-0で折り返した。

オルカとしては、こういう流れの時間帯で1点を取り切れるようになると、試合運びは大きく変わる。良い形を作れていただけに、前半のうちに先制点を奪えなかったことは悔やまれる展開だった。

ハリマが押し返すも、オルカも決定機を作る

後半の立ち上がりは、ホームのASハリマアルビオンがロングボールを多用し、積極的に前へ出た。特に#9川﨑咲耶選手はスピードを生かし、オルカのDFラインにプレッシャーをかけ続けた。

それでもオルカは徐々に対応し、再び試合の流れを押し戻していく。中心になったのは、やはり#10アルマ・デービス選手と#20上田麻莉選手だった。スピードとドリブルで相手を押し下げ、ハリマ陣内でプレーする時間を増やしていった。

62分には、オルカに大きなチャンスが訪れる。ハリマGK#41小暮千晶選手に対して、#20上田麻莉選手が素早く寄せ、パスコースを読んでインターセプト。こぼれ球を拾った#10アルマ・デービス選手が左足で強烈なシュートを放ったが、小暮選手が好セーブを見せ、得点には至らなかった。

この場面のアルマ・デービス選手は、FWとしての嗅覚が非常に鋭かった。相手のミスや一瞬のルーズボールを見逃さず、すぐにシュートまで持ち込む力がある。キックの威力もあり、オルカの攻撃において大きな武器になっていた。

オルカはなかなか交代カードを切らなかったが、80分を過ぎてもスターティングメンバーの11人がしっかり走り、戦えていた。百武江梨監督代行としても、交代によって流れを変えるべきか、それともピッチ上の選手たちに託すべきか、判断が難しい展開だっただろう。

試合終盤はASハリマアルビオンが攻勢を強めたが、オルカは最後まで集中を切らさなかった。守備陣が落ち着いて対応し、ゴールを許さず。試合はそのまま0-0で終了した。

総括

前節で今季初勝利を挙げ、ようやく長いトンネルの出口にたどり着いたオルカ鴨川FC。今節は連勝こそならなかったが、内容面では前向きに捉えられる要素も多かった。

試合を通じて、オルカは#20上田麻莉選手、#10アルマ・デービス選手を中心に、前への推進力を見せた。左サイドの連係、前線からの守備、セカンドボールへの反応など、チームとして狙いを持って戦えていた印象がある。

一方で、課題はやはり得点力だ。チャンスの質を高めること、そして作った決定機を仕留めること。この部分を改善できなければ、勝ち点3を積み上げる試合は増えていかない。

第4節後に辛島啓珠前監督が退任し、第5節から百武江梨監督代行のもとで再スタートを切ったチームであることを考えれば、戦術面の整理や連係の向上には一定の時間が必要だろう。それでも、この試合ではチーム全体の運動量と積極性が見えた。内容を勝利に結びつけるためには、最後の1点をどう奪うかが次のテーマになる。

オルカ鴨川FC

オルカ鴨川FCは、#20上田麻莉選手と#10アルマ・デービス選手を中心に、前線からの圧力と推進力を見せた。試合によって内容にばらつきはあるが、今節のように全員が走り切ることができれば、アウェーゲームでも勝ち点を持ち帰る力はある。

また、ボランチに入った#5浅野綾花選手の攻守にわたる貢献も大きかった。危機を察知してプレスに出る判断、機を見た前線への攻撃参加、そして前半44分の決定機につながるスルーパス。派手さだけではなく、試合の流れを支える存在として目立っていた。

守備面では、#4松尾菜月選手と#3月東優季乃選手を中心に、最後まで集中を切らさなかった。無失点で終えられたことは、チームにとって大きな収穫である。

ASハリマアルビオン

ASハリマアルビオンにとっては、今季初の引き分けとなった。

ホームゲームということを考えると、もう少しリスクを取って勝ち点3を狙う姿勢も見たかった。後半はロングボールを使いながら押し返す時間もあったが、全体としてはオルカに主導権を握られる時間が長く、攻撃の迫力はやや物足りなかった。

選手交代も限られた形となり、流れを大きく変えるには至らなかった。守備では粘り強く無失点に抑えた一方で、ホームで勝ち切るためには、攻撃面でもう一段ギアを上げる必要があった試合だった。

リソース

フルマッチLIVE配信(Youtube)

第8節全試合ハイライト動画

公式記録

日程・結果