【試合レビュー】ヴィアマテラス宮崎が前半4得点で日体大SMG横浜を撃破 小澤寛の先制弾などで4-2快勝|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節

試合レビュー

いちご宮崎新富サッカー場には1,442人の観客が詰めかけ、ホームのヴィアマテラス宮崎が日体大SMG横浜を迎えた。試合は4-2で終了し、上位につけるヴィアマテラス宮崎が下位の日体大SMG横浜を退けた。

注目ポイント

  • 今シーズンここまでホーム無敗で2位につけるヴィアマテラス宮崎は、今回も本拠地で勝利を収め、上位をキープできるか。
  • 守備面に課題を抱える日体大SMG横浜は、強い推進力と高い強度を持つ宮崎に対し、どのような戦い方で挑むのか

試合情報

ヴィアマテラス宮崎日体大SMG横浜
42
9分 小澤 寛
23分 松田 遥奈
31分 鈴木 妃花
33分 土屋 佑津季
20分 安部 美琴
72分 柴原 希保
会場いちご宮崎新富サッカー場
観客数1,442人

スターティングラインナップ・登録メンバー

ヴィアマテラス宮崎

PosNo.氏名交代
GK1暁 清流
DF33小牧 明日香
DF21坂本 理保 (Cap.)
DF16松田 遥奈
DF3國生 乃愛63▼
MF22山本 さゆり
MF18中野 里乃
MF10鈴木 妃花79▼
MF4永野 桃子
FW17小澤 寛63▼
FW9土屋 佑津季79▼
控え
GK50後藤 優香
DF5島田 優依菜
MF6松井 彩乃
MF7有馬 りこ79▲
MF11板倉 楓63▲
MF13川添 ゆず79▲
FW23塚田 亜希子63▲
監督: 佐藤 考範

日体大SMG横浜

日体大SMG横浜はリザーブ登録が5名にとどまった。他大会との並行も影響しているのかもしれないが、先発・控えともにコンディション面は気になるところだった。

PosNo.氏名交代
GK1福田 はな
DF27杉本 光羽
DF3内村 心優
DF23笠井 寧々HT▼
DF25中野 梨緒
MF16鬼頭 こはな90▼
MF4菅原 眞名 (Cap.)
MF29横濱 桃杏57▼
MF9柴原 希保
FW13山本 葉桜
FW24安部 美琴
控え
GK19林 心春
DF2藤澤 和心HT▲
MF20枚田 乙愛57▲
MF31山田 仁菜
FW18中村 柚仁90▲
監督: 嶋田 千秋

試合展開

序盤は日体大が真っ向勝負

立ち上がりから試合は激しい撃ち合いとなった。左サイドを突破した宮崎の#4永野桃子からのパスを受けた#17小澤寛が、わずかにゴール左へ外れるシュートを放ったかと思えば、日体大もすぐに応戦。#9柴原希保がカウンターから左サイドを持ち上がって中央へ運び、宮崎の守備が乱れたところで右サイドでフリーになっていた#13山本葉桜がクロスバー直撃のミドルシュートを放った。

この日の日体大は、今季ここまで相手に狙われ続けていた低い位置からのビルドアップ一辺倒ではなく、ハイライン・ハイプレス気味に宮崎へ真っ向勝負を挑んだ。序盤は互角以上の入りだったが、リーグ屈指の走力、運動量、強度を誇る宮崎相手に、この強度を最後まで維持できるのかは気になるところでもあった。

小澤寛の先制で宮崎が主導権

敵地で躍動する日体大だったが、ホームの宮崎がその勢いを断つ。9分、左サイドバックの#3國生乃愛のクロスを#22山本さゆりがつなぎ、#17小澤寛が後ろに重心がかかりながらも素早く右足を振り抜く。ボールはゴール左隅へ転がり込み、宮崎が先制した。

なお、小澤は第4節で通算100試合出場を達成済みで、この日は試合前に記念セレモニーが行われた。メモリアル直後の一戦で自ら得点を決めたことは、やはり印象深い。

日体大が追いつくも、セットプレーで再び突き放される

先制後、日体大は試合開始直後ほどの勢いこそやや落ち着いたが、宮崎もすぐに一方的に押し切ったわけではない。20分、日体大が同点に追いつく。映像では途切れてしまっているが、公式記録によれば、左サイドで柴原希保がクロスを送り、中央で安部美琴がヘディングで合わせて1-1とした。

しかし、宮崎はすぐに試合を引き戻す。23分、右CKから#16松田遥奈がヘディングで決めて2-1。日体大は今季ここまで、ゴール前の守備でボールを見てしまって相手を見失いフリーにしてしまう場面が目立っていたが、この失点場面でも松田を自由にしてしまった印象が残る。

宮崎が前半のうちに4点目

その後も宮崎が試合を優勢に進めた。縦への速さ、狭い局面でのワンタッチパス、強烈な前線プレス、局面に応じたビルドアップと、日体大がやりたかったであろう要素を高い完成度で体現していたように見える。

31分には追加点。右サイドで#17小澤寛、#22山本さゆりとつないで抜け出し、最後は#10鈴木妃花がループ気味のシュートでネットを揺らして3-1。

さらに33分、#3國生乃愛のFKを起点に#10鈴木妃花のヘディングがポストを叩き、こぼれ球を#4土屋佑津季が押し込んで4-1。日体大としては、この場面も全体がボールウォッチャー気味となり、ゴール前の対応に課題を残した。

後半は宮崎が試合をコントロール

3点を追う日体大は、ここで低い位置からのビルドアップを試みる場面も見せたが、宮崎は待っていたかのようにプレスをかけ、ボールを奪ってそのままフィニッシュまで持ち込む。宮崎の組織立った守備と個の強さの前に、日体大は思うように前進できなくなった。

後半も基本的には宮崎優勢。映像で見ていても、宮崎の選手たちは競り合いの強さが際立っており、日体大はそこで後手を踏む場面が少なくなかった。

もっとも、3点リードの影響もあってか、宮崎が日体大最終ラインへの圧力をやや弱めると、日体大も低い位置から一気にサイドや前線へ配球できるようになった。そこから試合は一進一退の様相も見せる。

柴原が意地の一撃、しかし反撃は及ばず

それでも日体大は72分、#9柴原希保が押し込んで1点を返し、4-2とする。

後半アディショナルタイムには、日体大がリスクを負って前進。#9柴原希保と#18中村柚仁が惜しいシュートを放ったが、枠を捉えきれず、そのまま4-2で試合終了。ホームの宮崎が勝点3を積み上げた。

総括

順位表どおりの力関係が表れた試合だった。宮崎の総合力の高さが際立った一方で、日体大の守備面、とりわけゴール前対応の課題も改めて浮かび上がった一戦だったように思う。

ヴィアマテラス宮崎

よく走り、競り合いに強く、決定力も高い。ピッチを広く使いながら幅のある攻撃を展開し、選手同士の意思疎通も取れているように見えた。とりわけ#4永野桃子は90分を通じて左サイドで躍動し、豊富な運動量で存在感を放った。前線の選手たちも、強さと上手さ、そして決定力を兼ね備えている。

1,442人の後押しを受けてホームで勝利し、宮崎は第6節終了時点で2位を維持している。2シーズンぶりのリーグ優勝を目指すうえでも、チーム状態の良さを感じさせる内容だった。

日体大SMG横浜

相手に狙われ続けていた低い位置でのビルドアップをいったん抑え、序盤はハイプレスで入った判断自体は妥当に映った。ただし、ゴール前で相手よりもボールを見てしまう傾向は、今節でも改善し切れなかった印象である。加えて、試合状況や相手との力関係を踏まえたうえでのプレー選択という点では、なお改善の余地がありそうだ。密集地帯での細かいパス交換や低い位置でのビルドアップを狙われ、危険な場面を招くシーンも見られた。

その中で、個で打開の気配を最も感じさせたのは柴原希保だった。意地のゴールを決めたことは、筆者としても安心材料であり、チームにとっても前向きな要素と言えるだろう。

順位表

第6節終了時点で、ヴィアマテラス宮崎は2位、日体大SMG横浜は9位となっている。

順位チーム名勝点試合数得点失点得失点
1静岡SSUボニータ16651022121
2ヴィアマテラス宮崎1464201477
3岡山湯郷Belle1163211091
4朝日インテック・ラブリッジ名古屋962311192
5伊賀FCくノ一三重96231761
6オルカ鴨川FC86222853
7愛媛FCレディース86222913-4
8ニッパツ横浜FCシーガルズ76213911-2
9日体大SMG横浜76213920-11
10ASハリマアルビオン5612379-2
11スフィーダ世田谷FC461141215-3
12VONDS市原FCレディース06006316-13

次節、ヴィアマテラス宮崎はアウェーで3位・岡山湯郷Belleと対戦する。首位・静岡SSUボニータを追ううえでも、重要な一戦となる。
日体大SMG横浜はホームでスフィーダ世田谷FCと対戦。課題を一つずつ整理しながら、次節につなげたいところだ。

リソース

フルマッチLIVE配信(Youtube)

第6節全試合ハイライト動画

公式記録

日程・結果

なでしこリーグ公式ガイドブック

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