【第6節まとめ】岡山湯郷Belleが劇的逆転勝利、静岡SSUボニータは首位堅持 名古屋はAT弾で接戦制す|2026プレナスなでしこリーグ1部

節別まとめ

2026プレナスなでしこリーグ1部第6節は、上位争いと中位争いの両方で大きな意味を持つ試合が並んだ。
首位の静岡SSUボニータはオルカ鴨川FCとの接戦を1-0で制して首位を堅持。朝日インテック・ラブリッジ名古屋もスフィーダ世田谷FCとの打ち合いを後半アディショナルタイムの決勝弾で制し、勝点3を積み上げた。一方、岡山湯郷BelleはASハリマアルビオン相手に二度ビハインドを背負いながら、後半アディショナルタイムに試合をひっくり返す劇的な4-3勝利を収めている。

また、ヴィアマテラス宮崎は日体大SMG横浜との撃ち合いを4-2で制し、ホーム無敗を継続。伊賀FCくノ一三重はニッパツ横浜FCシーガルズに2-1で勝ってホーム2連勝を飾った。愛媛FCレディースもVONDS市原FCレディースを2-1で下し、着実に勝点を積み上げている。第6節は、勝負どころで決め切ったチームと、内容や流れを結果に結びつけ切れなかったチームの差が、これまで以上にはっきり出たラウンドだった。

第6節の結果とレビュー記事一覧

まずは、第6節6試合の結果と詳細レビューの一覧を記載します。
気になる試合があれば、各試合レビューもあわせてご覧いただければと思います。

第6節最大の衝撃は、岡山湯郷Belleの劇的逆転勝利

【試合レビュー】正野可菜子が記念試合で2得点も、ASハリマアルビオンは勝ち切れず 岡山湯郷Belleが3-4逆転勝利|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節
2026プレナスなでしこリーグ1部第6節、ASハリマアルビオン対岡山湯郷Belleの試合レビュー。正野可菜子が記念試合で2得点を挙げたハリマが二度リードするも、岸波美采2得点、寺尾星奈の後半AT決勝弾で湯郷が3-4の劇的逆転勝利を収めた一戦を振り返ります。

第6節で最も劇的だったのは、ASハリマアルビオンと岡山湯郷Belleの一戦だろう。
試合は4-3で湯郷が勝利。ハリマは正野可菜子が2得点を挙げ、内容面でも前線からのプレスと球際の強度で湯郷のビルドアップを苦しめる時間が長かった。それでも湯郷は、岸波美采の2得点、岸波優妃の得点で粘り、後半アディショナルタイムに寺尾星奈が決勝点を押し込んで試合をひっくり返した。

この試合は、内容と結果が必ずしも一致しないリーグ戦の難しさを象徴していた。
ハリマは相手の長所を消しながら自分たちの強みを出したが、最後の最後で勝点を取りこぼした。一方の湯郷は、試合運びがスムーズとは言えない時間帯がありながらも、要所で点を取り切って逆転勝利につなげた。上位に残るチームに必要な勝負強さを、湯郷が改めて示したゲームだった。詳しくは、ASハリマアルビオン vs 岡山湯郷Belleのレビューをご覧ください。

静岡SSUボニータは苦しみながらも首位堅持。オルカ鴨川FCも内容では善戦

【試合レビュー】静岡SSUボニータがオルカ鴨川FCとの接戦を制す 岸野早奈の決勝点で無敗キープ|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節
2026プレナスなでしこリーグ1部第6節、静岡SSUボニータvsオルカ鴨川FCをレビュー。岸野早奈の決勝点で静岡が1-0勝利。首位チームの完成度、オルカの粘り強い守備、終盤まで続いた緊迫の攻防を詳しく振り返ります。

首位の静岡SSUボニータは、オルカ鴨川FCを1-0で下し、きっちりと首位を守った。
決勝点は岸野早奈。静岡は今季ここまでの圧倒的な得点力を考えると、1点差勝利はやや意外にも映るが、オルカも明確な狙いを持って対抗し、静岡相手に見応えのある攻防を演じた。オルカは太田凪砂が中盤まで下がって守備強度を補完し、奪ってからは蔵田あかり、江藤里桜奈の両サイドを使って前進。静岡に一方的に押し込まれる展開にはしなかった。

それでも最後に勝ち切るのが、今の静岡の強さでもある。
オルカにとっては敗戦ではあるが、首位相手に自分たちの狙いをある程度表現できたことは、悲観ばかりの内容ではなかった。一方で静岡は、圧勝でなくても勝点3を確保できるところに、首位チームとしての安定感がにじむ。詳しくは、静岡SSUボニータ vs オルカ鴨川FCのレビューをご覧ください。

名古屋はAT弾で接戦制す。世田谷は善戦も勝点を逃す

【試合レビュー】内田美鈴2得点のスフィーダ世田谷FC、またも終盤失点で惜敗 朝日インテック・ラブリッジ名古屋が後半AT決勝弾|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節
スフィーダ世田谷FCは内田美鈴の2得点で2度リードしたが、朝日インテック・ラブリッジ名古屋が粘り強く追いつき、後半アディショナルタイムに決勝点。交代策、走力、終盤の攻防が勝敗を分けた一戦をレビューします。

スフィーダ世田谷FCと朝日インテック・ラブリッジ名古屋の一戦は、名古屋が3-2で勝利した。
世田谷は開始6分、名古屋のハイラインの背後を突いて内田美鈴が先制。さらに終盤にも内田がこの日2点目を決め、最後まで名古屋を苦しめた。対する名古屋は、上田真子のミドルで早々に追いつくと、ハイライン・ハイプレスと中盤のコンパクトさで主導権を握り続け、最終的には後半アディショナルタイムの角田菜々子弾で勝ち越した。世田谷が背後を狙う意図を明確に示した一方で、チーム全体の完成度では名古屋が一歩上回った。

世田谷にとっては、内容に一定の手応えを残しながら勝点を得られなかった悔しい敗戦だった。
一方の名古屋は、愛媛戦の敗戦以降に見せてきた修正の延長線上で、難しい試合を勝ち切ったことに大きな意味がある。名古屋が上位戦線に踏みとどまるうえで重要な勝利であり、世田谷にとっては勝負どころでの守備や試合の締め方が改めて問われる一戦となった。詳しくは、スフィーダ世田谷FC vs 朝日インテック・ラブリッジ名古屋のレビューをご覧ください。

宮崎はホーム無敗継続。日体大SMG横浜は真っ向勝負も及ばず

【試合レビュー】ヴィアマテラス宮崎が前半4得点で日体大SMG横浜を撃破 小澤寛の先制弾などで4-2快勝|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節
2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節、ヴィアマテラス宮崎 vs 日体大SMG横浜の試合レビューです。小澤寛、松田遥奈、鈴木妃花、土屋佑津季の得点で宮崎が4-2で勝利。試合展開、両チームの内容、課題と収穫を詳しく振り返ります。

ヴィアマテラス宮崎は、日体大SMG横浜に4-2で勝利し、ホーム無敗を継続した。
日体大はこの試合、今季ここまで苦しんできた低い位置からのビルドアップ一辺倒ではなく、ハイライン・ハイプレス気味に宮崎へ真っ向勝負を挑んだ。序盤は互角以上の入りだったが、宮崎は小澤寛の先制点で流れを引き寄せ、最終的には4得点で押し切った。宮崎がリーグ屈指の走力、運動量、強度を最後まで維持し、地力の差を示した一戦だった。

日体大にとっては敗戦ながら、ただ受け身に回るのではなく、自分たちなりの修正を持ち込んだ試合でもあった。
もっとも、その強度を90分継続できるかという課題も浮かび上がった。宮崎はホームで着実に勝点を積み上げ、上位争いにしっかりと食らいついている。詳しくは、ヴィアマテラス宮崎 vs 日体大SMG横浜のレビューをご覧ください。

伊賀FCくノ一三重はホーム2連勝。横浜は狙いを出し切れず

【試合レビュー】伊賀FCくノ一三重がホーム2連勝 増田玲那の先制弾と唐沢芽依の決勝弾でニッパツ横浜FCシーガルズを下す|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節
2026プレナスなでしこリーグ1部第6節、伊賀FCくノ一三重vsニッパツ横浜FCシーガルズの試合レビュー。増田玲那の先制弾、權野貴子の同点弾、唐沢芽依の決勝弾で伊賀が2-1で勝利。試合展開と両チームの内容を詳しく振り返ります。

伊賀FCくノ一三重は、ニッパツ横浜FCシーガルズに2-1で勝利し、ホーム2連勝を飾った。
伊賀が前線からの圧力と整理された守備で横浜のビルドアップを封じ、試合の流れどおりに先制した。松久保葵子の攻撃参加と、それに伴うスペースを常田麻友が素早く埋めるような守備の役割分担も整理されており、組織としての完成度の高さが際立った。横浜は今季取り組むビルドアップも、従来得意としてきた前線への配球も十分に機能せず、伊賀の圧力を受け続けた。

伊賀はここにきて、守備の堅さだけでなく勝ち切る力も備えつつある。
一方の横浜は、相手の圧力に対してどう前進するかという課題が、改めて浮き彫りになった。伊賀が上位をうかがう存在として地力を示した一戦だったと言える。詳しくは、伊賀FCくノ一三重 vs ニッパツ横浜FCシーガルズのレビューをご覧ください。

愛媛FCレディースは走力と決定力で勝利。市原は好機を生かせず

【試合レビュー】VONDS市原FCレディースは増原遥花の反撃弾も及ばず 愛媛FCレディースが走力と決定力で勝点3|2026プレナスなでしこリーグ1部 第6節
開幕から勝利のないVONDS市原FCレディースが、ホームで待望のなでしこリーグ1部初勝利を目指して愛媛FCレディースを迎えた。試合は市原が好機を作る時間帯もあったが、愛媛が近藤彩優子と黒岩沙羽の得点でリードを広げ、増原遥花の反撃弾を1点に抑…

VONDS市原FCレディースと愛媛FCレディースの一戦は、愛媛が2-1で勝利した。
立ち上がりは互角の展開で、市原は櫻庭琴乃が守備、組み立て、フィニッシュのすべてに関わって存在感を発揮。30分には増原遥花の突破から決定機も作った。しかし先制したのは愛媛だった。市原の左サイド背後を突き、黒岩沙羽の素早い反応から桜井由衣香、近藤彩優子とつないで得点。愛媛が走力と決定力で上回った一戦だった。

市原にとっては、押し気味に進めた時間帯で決め切れなかったことと、守備の整理不足が悔やまれる敗戦となった。
もっとも、櫻庭を軸にした前進や増原の反撃弾など、可能性を感じさせる要素もある。愛媛は好機をきちんと得点に結びつける勝負強さを示し、市原は内容の良かった時間をどう勝点につなげるかが引き続き課題となりそうだ。詳しくは、VONDS市原FCレディース vs 愛媛FCレディースのレビューをご覧ください。

第6節で見えたのは、上位の勝負強さと中位以下のあと一歩

第6節を通して浮かび上がったのは、上位にいるチームほど苦しい試合でも勝点3を持ち帰る力を持っているということだ。
静岡は接戦を1-0で制し、名古屋は後半アディショナルタイムに勝ち越し、湯郷は3-4の劇的逆転勝利を収めた。宮崎もホームでしっかり勝ち切っている。いずれも内容が常に完璧だったわけではないが、勝負どころを外さない強さがあった。

その一方で、ハリマ、世田谷、オルカ、市原、横浜、日体大には、それぞれ善戦した時間帯や狙いどおりに進められた局面がありながらも、最後に結果へ結びつけ切れないもどかしさが残った。
第6節は、勝敗の差が紙一重でありながら、その紙一重を分けるのが決定力、試合運び、終盤の修正力であることを改めて示したラウンドだった。第7節以降は、この差を埋めるチームがどこなのか、あるいは上位陣がさらに勝負強さを増していくのかが見どころになりそうだ。

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