【第5節まとめ】静岡SSUボニータが首位堅持、伊賀FCくノ一三重は劇的初勝利 オルカ鴨川FCは痛恨ドロー|2026プレナスなでしこリーグ1部

節別ふりかえり

2026プレナスなでしこリーグ1部第5節は、首位争いと中位争いの両方で、今後を占う材料の多いラウンドとなった。
静岡SSUボニータは愛媛FCレディースに4-0で快勝し、攻守両面の完成度の高さを改めて示した。一方で、朝日インテック・ラブリッジ名古屋はニッパツ横浜FCシーガルズと1-1、ヴィアマテラス宮崎もASハリマアルビオンと1-1で引き分け、上位陣の中では静岡が一歩抜け出す形となった。

また、中位グループではオルカ鴨川FCが岡山湯郷Belle相手に終盤までリードしながら、後半アディショナルタイムに追いつかれて1-1。日体大SMG横浜はVONDS市原FCレディースを4-1で下し、終盤の得点力で勝点3を手にした。さらに伊賀FCくノ一三重は、スフィーダ世田谷FCを相手に後半アディショナルタイムの決勝点で2-1の逆転勝利。第5節は、勝ち切る強さと、勝ち切れないもどかしさがはっきり表れた節だった。

第5節の結果とレビュー記事一覧

第5節6試合の結果と詳細レビュー記事の一覧です。
気になる試合があれば、各試合レビューもあわせてご覧ください。

第5節最大の存在感は、静岡SSUボニータの安定した強さ

【試合レビュー】静岡SSUボニータが攻守で愛媛FCレディースを圧倒 上西可奈子の移籍後初ゴールなど4得点で無敗キープ|2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節
2026プレナスなでしこリーグ1部第5節、愛媛FCレディース対静岡SSUボニータをレビュー。上西可奈子の移籍後初ゴール、横山久美らの得点で静岡が4-0快勝。攻守両面で上回った一戦を振り返ります。

第5節で最も強い印象を残したのは、やはり静岡SSUボニータだろう。
愛媛FCレディースとの一戦では、6分に上西可奈子が移籍後初ゴールを決めて先制すると、34分に青葉結衣、41分に横山久美、58分に岸野早奈と加点し、4-0で快勝した。静岡はサイド攻撃とセットプレーで着実に得点を重ね、守備でも愛媛の前進を制限した。

この試合で印象的だったのは、単なる得点力だけでなく、守備の安定感も伴っていた点である。
愛媛はサイド攻撃とハードワークを武器に打開を図ったが、静岡は前線からの守備も怠らず、試合の主導権をほとんど渡さなかった。第5節終了時点で首位に立っている静岡は優勝争いの中心として一段上の安定感を見せている。詳しくは、愛媛FCレディース vs 静岡SSUボニータのレビューをご覧いただきたい。

名古屋と宮崎は勝点1。上位陣の中で静岡が一歩前へ

【試合レビュー】朝日インテック・ラブリッジ名古屋は主導権を握るもドロー ニッパツ横浜FCシーガルズと1-1で勝点1を分け合う|2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節
2026プレナスなでしこリーグ1部第5節、朝日インテック・ラブリッジ名古屋 vs ニッパツ横浜FCシーガルズの試合レビュー。主導権を握った名古屋と、セットプレーで先制した横浜。安部由希子の同点弾で1-1に終わった一戦を振り返ります。

朝日インテック・ラブリッジ名古屋は、ニッパツ横浜FCシーガルズ相手に主導権を握りながらも1-1の引き分けに終わった。
横浜が21分に吉田凪沙のゴールで先制し、名古屋は48分に安部由希子の得点で追いついた。名古屋は中盤から前線にかけての連動した崩しで優位に進めた一方、横浜も前から制限する守備とセットプレーで対抗し、互いに勝ち越し点を奪えなかった試合だった。

名古屋は、従来のビルドアップ一辺倒ではなく、より縦に速い攻撃も織り交ぜようとしていた。
ただ、主導権を握りながら勝ち切れなかった事実は重い。愛媛戦の敗戦以降、「何のためにつなぐのか」を再整理している途中にあるようにも見え、第5節はその過程が表れた一戦だったと言えそうだ。詳細は、名古屋 vs ニッパツ横浜FCシーガルズのレビューをご覧いただきたい。

【試合レビュー】千葉園子が先制、土屋佑津季が同点弾 ASハリマアルビオンとヴィアマテラス宮崎は勝点1を分け合う|2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節
2026プレナスなでしこリーグ1部第5節、ASハリマアルビオン対ヴィアマテラス宮崎をレビュー。千葉園子の先制弾でハリマがリードするも、後半に土屋佑津季が同点弾。互いの持ち味が表れた1-1ドローを詳しく振り返ります。

ヴィアマテラス宮崎もまた、ASハリマアルビオンとのアウェーゲームを1-1で終えた。
8分に千葉園子の得点で先手を取られたが、59分に土屋佑津季が同点弾。運動量、球際の強さ、選手間の距離感といった面で宮崎の地力が感じられた一方、ハリマも局面での強さと縦への鋭さで十分に対抗した好ゲームだった。宮崎は追いつく力を示したが、勝点3には届かなかった。詳しくは、ASハリマアルビオン vs ヴィアマテラス宮崎のレビューをご覧いただきたい。

オルカ鴨川FCは内容で上回りながら痛恨のドロー

【試合レビュー】オルカ鴨川FCは終盤被弾で痛恨ドロー 齊藤桃花のリーグ初得点も岡山湯郷Belleと勝点1を分け合う|2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節
2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節、オルカ鴨川FC対岡山湯郷Belleの試合レビュー。齊藤桃花のリーグ初ゴールでオルカが先制するも、後半アディショナルタイムに追いつかれて1-1。主導権を握りながら勝ち切れなかった一戦を振り返ります。

オルカ鴨川FCにとって、第5節は悔しさの大きく残る試合だった。
岡山湯郷Belleとのホームゲームで、オルカは前線からの守備と中盤の強度で主導権を握り、77分に齊藤桃花がリーグ初ゴールを決めて先制した。しかし、後半アディショナルタイムの90+2分に中野琴音に決められ、1-1のドローに終わっている。内容では上回りながら勝ち切れなかった一戦だった。

前節の日体大SMG横浜戦で4-0の快勝を収めていただけに、連勝と上位維持の意味でも勝ち切りたかった試合だった。
それでも、前線からの守備、中盤の強度、先制点につながる押し込み方など、内容面での手応えはあった。オルカにとっては悲観一色ではないが、終盤のゲームマネジメントと勝点3を手元に残す力が、今後さらに問われるだろう。詳しくは、オルカ鴨川FC vs 岡山湯郷Belleのレビューをご覧いただきたい。

日体大SMG横浜は終盤の破壊力で快勝、市原はまたも終盤失速

【試合レビュー】日体大SMG横浜が終盤3発でVONDS市原FCレディースを突き放す 市原は追いつくも終盤失速|2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節
日体大SMG横浜がVONDS市原FCレディースに4-1で勝利した2026プレナスなでしこリーグ1部第5節。市原が一度は追いつきながらも終盤に失速した一戦を、得点経過と内容面をふまえてレビューます。

日体大SMG横浜は、VONDS市原FCレディースを4-1で下した。
前半は市原が前線からの積極的なプレスで日体大のビルドアップを苦しめ、62分にはCKから中村円香が決めて1-1に追いつく粘りも見せた。しかし終盤、85分に安部美琴が勝ち越し、さらに山本葉桜が90+1分と90+3分に連続得点。日体大が一気に突き放した。

日体大は4得点で快勝した一方、自陣深い位置でのビルドアップ判断にはなお改善の余地がある印象。
一方の市原は、前線からの圧力や試合の入りには可能性を感じさせながらも、サポート不足や中盤守備の整理、そして80分以降の運動量低下が再び課題として浮かび上がった。終盤の失点傾向も含め、修正を急ぎたい状況と言えそうだ。詳しくは、日体大SMG横浜 vs VONDS市原FCレディースのレビューをご覧いただきたい。

伊賀FCくノ一三重は劇的逆転で今季初勝利、世田谷はまたも終盤に泣く

【試合レビュー】伊賀FCくノ一三重が劇的逆転で今季初勝利 松田吏真のAT弾でスフィーダ世田谷FCを下す|2026プレナスなでしこリーグ1部 第5節
2026プレナスなでしこリーグ1部第5節、伊賀FCくノ一三重vsスフィーダ世田谷FCの試合レビューです。世田谷の先制後、伊賀は桂亜依のPKで追いつき、後半アディショナルタイムに松田吏真が決勝弾。劇的な逆転で今季初勝利を挙げた一戦を振り返ります。

第5節で最も劇的だったのは、伊賀FCくノ一三重の逆転勝利である。
スフィーダ世田谷FCに67分、堀江美月のゴールで先制を許したものの、伊賀は71分に桂亜依のPKで追いつき、90+4分に松田吏真が決勝ゴール。ついに今季初勝利を挙げた。縦への速さ、球際の強さ、切り替えの速さ、そしてハードワークといった伊賀の持ち味が結果につながった試合だった。

一方の世田谷は、前節に続いて後半アディショナルタイムに勝点を失う格好となった。
試合運びそのものは決して悪くなかった。だからこそ終盤の失点で勝点がこぼれ落ちた印象が強い。堀江美月と内田美鈴の2トップは引き続き脅威だが、守備へ移る際の前線と中盤の連動には改善の余地がある印象である。詳しくは、伊賀FCくノ一三重 vs スフィーダ世田谷FCのレビューをご覧いただきたい。

第5節で見えたのは、勝ち切るチームと取りこぼすチームの差

第5節を通して浮かび上がったのは、内容を結果につなげられるチームと、あと一歩で勝点をこぼすチームの差である。
静岡は攻守両面で隙の少なさを示して首位を堅持し、伊賀はついに初勝利をつかみ、日体大も終盤の得点力で確実に勝点3を手にした。一方で、名古屋と宮崎は内容や地力を見せながら引き分け、オルカと世田谷は終盤の失点で大きな勝点を逃した。

また、第5節は各チームの課題もより具体的になった。
名古屋は相手の対策を上回る前進ルートの拡充、横浜は前から奪う守備と陣形維持の両立、市原は中盤守備と終盤の運動量、オルカと世田谷は試合終盤の締め方が焦点として見えてきた。シーズン序盤を終えつつあるこの時期に、どのチームが課題を修正し、どのチームが強みをさらに尖らせていくのか。第6節以降は、その差がよりはっきり表れてきそうだ。

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