2025プレナスなでしこリーグ1部 第6節、オルカ鴨川FCはアウェイでニッパツ横浜FCシーガルズと対戦し、1-1で引き分けた。
後半開始直後に蔵田あかりのゴールで先制を許したオルカだったが、65分に松本はなが同点ゴールを決め、今季初得点を記録した。開幕から得点が生まれず苦しんできたチームにとって、敗戦を回避しただけでなく、攻撃面の新たな可能性を示した一戦となった。
試合情報
| 大会 | 2025プレナスなでしこリーグ1部 第6節 |
|---|---|
| 日時 | 2025年4月19日(土)13:00キックオフ |
| 対戦カード・結果 | ニッパツ横浜FCシーガルズ 1-1 オルカ鴨川FC |
| 会場 | ニッパツ三ツ沢球技場 |
| 観客数 | 654人 |
| 得点 | 47分 蔵田あかり、65分 松本はな |
この記事の要点
- オルカ鴨川FCは松本はなのゴールで今季初得点を記録した
- ニッパツ横浜FCシーガルズは47分に蔵田あかりが先制点を奪った
- オルカは交代策で前線の強度を高め、65分に同点へ追いついた
- 試合は1-1で終了し、オルカはアウェイで勝ち点1を持ち帰った
フォーメーション・スターティングラインナップ
オルカ鴨川FC
4-1-4-1を採用。
FW登録の先発は齊藤桃花選手のみで、上田麻莉選手はセカンドトップ気味に高い位置を取り、実質的に前線の一角として振る舞っていた。

ニッパツ横浜FCシーガルズ
4-2-3-1を採用。
新加入の村上真生選手がトップ下で先発し、昨季の積み上げを土台にリーグ優勝を目指すチームらしく、試合の中でも組織的な連動を見せた。

試合展開
前半序盤:オルカが積極的に入り、河野有希を起点に前進
試合の入りはオルカが良かった。開始直後から前線へボールを送り、上田麻莉や齊藤桃花が競り合いに関わる。さらに河野有希がサイドでスピードを生かし、ニッパツの最終ラインを押し下げた。
オルカはワンタッチを交えながらテンポよく前進し、今季ここまでには少なかった攻撃のリズムを作った。特に河野の裏抜けとドリブルは、相手守備にとって明確な脅威となっていた。
前半中盤:オルカが決定機を作るも、先制点は奪えず
16分、オルカは左サイドのスローインを起点にチャンスを作る。浦部美月が前線へ浮き球を送り、齊藤桃花がDFの間でボールを収める。そこから左サイドをえぐり、最後は河野有希がシュートを放った。
しかし、河野のシュートはミートし切れず、ゴール右へ外れた。立ち上がりから良い形を作れていただけに、この時間帯で先制できなかったことは悔やまれる。
28分には、相手のクリアミスを拾った浦部美月が強烈なミドルシュートを放つ。だが、ニッパツGK新井翠の好セーブに阻まれ、スコアは動かなかった。
前半終盤:ニッパツも押し返し、互いに無得点で折り返す
ニッパツは時間の経過とともに、ワンタッチで縦へ運ぶ場面を増やした。19分には奈良美沙季のクロスからゴール前で混戦を作り、32分にも左サイドからチャンスを作る。
それでも、オルカは田谷春海、松尾菜月、月東優季乃を中心に最後の局面で粘った。前半はオルカが良い入りを見せ、ニッパツも徐々に押し返す展開となったが、スコアは0-0のままハーフタイムを迎えた。
後半開始直後:蔵田あかりが先制点を奪う
後半開始直後、試合が動く。47分、ニッパツは右サイドから攻撃を組み立て、室井胡心の低いクロスを中央で蔵田あかりが合わせた。蔵田の右足シュートが決まり、ニッパツが1-0と先制した。
直後の48分には、室井胡心が最終ラインの背後を取り、GK田谷春海の頭上を狙うループシュートを放つ。ボールはポストを直撃し、オルカは追加点を免れた。ここで2点目を許していれば、試合の流れは大きく傾いていた。
後半中盤:百武監督代行の交代策が流れを変える
劣勢となったオルカは、51分に齊藤彩花に代えて谷口愛奈を投入。さらに58分には、安東美那に代えて松本はな、上田麻莉に代えてALMA DAVISを入れた。
この交代で、オルカは前線の強度を一気に高めた。松本はなはDF登録ながら前線に入り、ALMA DAVISとともに相手DFと競り合う。齊藤桃花は左サイドへ回り、谷口愛奈は右サイドバックに入った。
前線でボールが収まるようになったことで、オルカは押し込まれるだけの展開から抜け出し始めた。
65分:松本はなが今季初ゴールを決める
65分、オルカに待望の今季初ゴールが生まれる。中央で浦部美月、齊藤桃花とつなぎ、最後はゴール前の混戦から松本はなが抜け出した。
松本はGKとの1対1を落ち着いて決め、スコアは1-1。DF登録ながら前線で起用された松本が、百武監督代行の采配に応える同点ゴールを奪った。
この得点は、オルカにとって今季初得点である。開幕から得点が生まれず苦しんできたチームにとって、単なる同点弾以上の意味を持つゴールだった。
終盤:オルカは勝ち越しも狙ったが、追加点は生まれず
同点後のオルカは、前への意識を取り戻した。67分には松本はなと河野有希のプレスからボールを奪い、谷口愛奈がシュートまで持ち込む。68分には河野のドリブル突破からALMA DAVISがシュートを放った。
75分にも、越路萌永の浮き球パスからALMA DAVISが抜け出し、最後は河野有希が左足で合わせる場面を作った。勝ち越しのチャンスはあったが、いずれもゴールには届かなかった。
ニッパツも終盤に再び押し返したが、追加点は奪えない。試合は1-1で終了し、オルカは敵地で勝ち点1を獲得した。
総括
オルカ鴨川FCにとっては、勝ち切れなかった悔しさと、今季初得点という前進が同居する試合だった。後半開始直後の失点は重かったが、そこから崩れず、交代策によって流れを引き戻した点は評価できる。
一方のニッパツ横浜FCシーガルズは、先制後に追加点を奪うチャンスがありながら仕留め切れなかった。試合内容を考えれば、ホームで勝ち点3を逃した印象も残る。
ニッパツ横浜FCシーガルズ
ニッパツは、後半の入りで試合を動かした。室井胡心のクロス、蔵田あかりの飛び込みは鋭く、前半を踏まえて修正してきたことが先制点につながった。
また、先制直後には室井のループシュートがポストを叩く場面もあり、2点目に近づいた時間帯もあった。ここで追加点を奪えていれば、試合を大きく優位に進められたはずだ。
ただ、オルカの交代後に前線の強度が上がると、守備対応に苦しむ場面が増えた。勝ち切るためには、先制後の試合運びと決定機を仕留める力が課題として残った。
オルカ鴨川FC
オルカは、前半から今季ここまでにない攻撃のテンポを見せた。ワンタッチを交えた前進、河野有希の裏抜け、浦部美月のミドルシュートなど、得点の匂いを感じさせる場面は確実に増えていた。
後半開始直後に失点したが、そこから大きく崩れなかった点も前向きに捉えたい。58分の2枚替えで松本はなとALMA DAVISを前線に置いたことで、相手DFと戦える基準点ができ、攻撃に厚みが生まれた。
特に松本はなのFW起用は、この試合最大の収穫である。高さと強さを生かして前線で存在感を示し、今季初ゴールという結果も残した。河野有希のサイドアタックに頼りがちだった攻撃に、新たな選択肢が加わった。
もちろん、勝ち越しまで持っていけなかった点は課題である。それでも、開幕から続いていた無得点を止めた意味は大きい。このゴールをきっかけに、次節以降は勝ち点3につながる攻撃の形を増やしたい。
リソース
フルマッチLIVE配信(Youtube)
公式記録

