開幕後~中断期間の移籍動向まとめ|2026なでしこリーグ1部

移籍情報

2026プレナスなでしこリーグ1部は第15節までを終え、約2カ月間の中断期間に入っています。

リーグ戦が止まっている一方で、各クラブでは選手の移籍や加入、退団、現役引退が相次ぎました。

2026/27 WEリーグが8月22日、23日に開幕。その開幕時期と重なる中断期間には、なでしこリーグ1部とWEリーグの間で多くの選手が動きました。

そこで今回は、2026シーズン開幕後から8月24日までに発表された選手の動きを集計。

各クラブの「OUT」と「IN」から、中断期間の移籍動向を整理しています。

※「OUT」には完全移籍、期限付き移籍、期限付き移籍終了、退団、現役引退を含みます。「IN」は新加入および移籍加入を対象としています。2種登録、特別指定選手、翌シーズン以降の加入内定は集計対象外です。

クラブ別移籍(OUT/IN)集計

まずはクラブ別の人数です。

クラブ名OUTIN
静岡SSUボニータ30
朝日インテック・ラブリッジ名古屋10
ヴィアマテラス宮崎01
オルカ鴨川FC20
伊賀FCくノ一三重11
岡山湯郷Belle103
愛媛FCレディース20
スフィーダ世田谷FC01
ASハリマアルビオン00
ニッパツ横浜FCシーガルズ12
日体大SMG横浜00
VONDS市原FCレディース31
合計239

選手個人の去就

2026年8月24日時点

所属クラブ選手名IN/OUT区分移籍前クラブ名移籍後クラブ名発表日情報ソース
静岡SSUボニータ大曽根由乃OUT期限付き移籍終了・復帰静岡SSUボニータ(なでしこ1部)ちふれASエルフェン埼玉(WE)2026/6/19公式発表(ちふれASエルフェン埼玉)
静岡SSUボニータ万力安純OUT完全移籍静岡SSUボニータ(なでしこ1部)INAC神戸レオネッサ(WE)2026/6/26公式発表(INAC神戸 レオネッサ)
静岡SSUボニータ水口茉優OUT完全移籍静岡SSUボニータ(なでしこ1部)日テレ・東京ヴェルディベレーザ(WE)2026/7/3公式発表(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
朝日インテック・ラブリッジ名古屋橘麗衣OUT完全移籍朝日インテック・ラブリッジ名古屋(なでしこ1部)AC長野パルセイロ・レディース(WE)2026/7/9公式発表(AC長野パルセイロ・レディース)
ヴィアマテラス宮崎松木葵IN加入INAC神戸レオネッサ(WE)ヴィアマテラス宮崎(なでしこ1部)2026/7/28公式発表(ヴィアマテラス宮崎)
オルカ鴨川FC松尾菜月OUT完全移籍オルカ鴨川FC(なでしこ1部)INAC神戸レオネッサ(WE)2026/6/25公式発表(INAC神戸レオネッサ)
オルカ鴨川FCアルマ デービスOUT期限付き移籍オルカ鴨川FC(なでしこ1部)大和シルフィード(なでしこ2部)2026/8/17公式発表(大和シルフィード)
伊賀FCくノ一三重橋沼真帆IN完全移籍ちふれASエルフェン埼玉(WE)伊賀FCくノ一三重(なでしこ1部)2026/6/26公式発表(伊賀FCくノ一三重)
伊賀FCくノ一三重常田麻友OUT完全移籍伊賀FCくノ一三重(なでしこ1部)AC長野パルセイロ・レディース(WE)2026/7/10公式発表(AC長野パルセイロ・レディース)
岡山湯郷Belle柏原凪沙OUT移籍岡山湯郷Belle(なでしこ1部)ディオッサ出雲FC(なでしこ2部)2026/5/30公式発表(ディオッサ出雲FC)
岡山湯郷Belle吉田琉衣IN加入セレッソ大阪ヤンマーレディース(WE)岡山湯郷Belle(なでしこ1部)2026/6/5公式発表(岡山湯郷Belle)
岡山湯郷Belle南山千明OUT現役引退岡山湯郷Belle(なでしこ1部)引退2026/6/19公式発表(岡山湯郷Belle)
岡山湯郷Belle山下沙耶香OUT現役引退岡山湯郷Belle(なでしこ1部)引退2026/6/28公式発表(岡山湯郷Belle)
岡山湯郷Belle三田一紗代OUT期限付き移籍岡山湯郷Belle(なでしこ1部)INAC神戸レオネッサ(WE)2026/6/30公式発表(INAC神戸レオネッサ)
岡山湯郷Belle塩谷瑠南OUT完全移籍岡山湯郷Belle(なでしこ1部)AC長野パルセイロ・レディース(WE)2026/7/2岡山湯郷Belle公式 / AC長野公式 (ユノゴベル)
岡山湯郷Belle小峠明日香IN完全移籍INAC神戸レオネッサ(WE)岡山湯郷Belle(なでしこ1部)2026/7/6岡山湯郷Belle公式 / INAC神戸公式 (ユノゴベル)
岡山湯郷Belle上田佳奈IN加入AC長野パルセイロ・レディース(WE)岡山湯郷Belle(なでしこ1部)2026/7/8公式発表(岡山湯郷Belle)
岡山湯郷Belle山本早織OUT移籍岡山湯郷Belle(なでしこ1部)ディオッサ出雲FC(なでしこ2部)2026/7/16公式発表(ディオッサ出雲FC)
岡山湯郷Belle栫井美和子OUT移籍岡山湯郷Belle(なでしこ1部)スペランツァ大阪(なでしこ2部)2026/7/30公式発表(スペランツァ大阪)
岡山湯郷Belle中野琴音OUT完全移籍岡山湯郷Belle(なでしこ1部)マイナビ仙台レディース(WE)2026/7/31公式発表(マイナビ仙台レディース)
岡山湯郷Belle菅田想菜OUT退団岡山湯郷Belle(なでしこ1部)不明2026/7/31公式発表(岡山湯郷Belle)
岡山湯郷Belle福元美穂OUT現役引退岡山湯郷Belle(なでしこ1部)引退2026/7/31公式発表(岡山湯郷Belle)
愛媛FCレディース深澤里沙OUT移籍愛媛FCレディース(なでしこ1部)FC琉球さくら(九州女子1部)2026/6/29公式発表(FC琉球さくら)
愛媛FCレディース毛利美佑OUT現役引退愛媛FCレディース(なでしこ1部)引退2026/7/13公式発表(愛媛FCレディース)
スフィーダ世田谷FC谷口真由IN移籍ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(WE)スフィーダ世田谷FC(なでしこ1部)2026/7/9公式発表(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
ニッパツ横浜FCシーガルズブラフ・フェイIN完全移籍AC長野パルセイロ・レディース(WE)ニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ1部)2026/6/13公式発表(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
ニッパツ横浜FCシーガルズ山本うみOUT移籍ニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ1部)早稲田大学ア式蹴球部女子(大学)2026/6/16公式発表(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
ニッパツ横浜FCシーガルズ長江伊吹IN完全移籍ちふれASエルフェン埼玉(WE)ニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ1部)2026/6/25公式発表(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
VONDS市原FCレディース玉田愛理OUT退団→移籍VONDS市原FCレディース(なでしこ1部)吉備国際大学Charme岡山高梁(なでしこ2部)2026/5/21 ※移籍先発表8/17公式発表(吉備国際大学Charme岡山高梁)
VONDS市原FCレディース多﨑真琴OUT現役引退VONDS市原FCレディース(なでしこ1部)引退2026/8/5公式発表(VONDS市原FCレディース)
VONDS市原FCレディース安達優菜OUT退団VONDS市原FCレディース(なでしこ1部)不明2026/8/5公式発表(VONDS市原FCレディース)
VONDS市原FCレディース大塚明莉IN加入CP Cacereño Femenino(スペイン)VONDS市原FCレディース(なでしこ1部)2026/8/13公式発表(VONDS市原FCレディース)

傾向

12クラブ合計では、OUTが23人、INが9人。

数字だけを見ると、加入よりもチームを離れた選手のほうが大幅に多くなっています。

ただし、単純に「14人分だけ戦力が減った」と考えることはできません。

現役引退や期限付き移籍終了もOUTに含んでいるほか、2種登録など今回の集計対象に含めていない選手登録もあるためです。

それでも、シーズン開幕後から中断期間にかけて、各クラブの陣容が少なからず変化したことは分かります。

目立つ、なでしこリーグ1部とWEリーグの選手移動

今回の32件を詳しく見ると、WEリーグとの選手の往来が目立ちます。

なでしこリーグ1部からのOUT23人のうち、9人がWEリーグのクラブへ移籍、または復帰しました。

静岡SSUボニータからは、大曽根由乃がちふれASエルフェン埼玉へ復帰。万力安純がINAC神戸レオネッサ、水口茉優が日テレ・東京ヴェルディベレーザへ移りました。

朝日インテック・ラブリッジ名古屋の橘麗衣、伊賀FCくノ一三重の常田麻友はAC長野パルセイロ・レディースへ。

オルカ鴨川FCの松尾菜月はINAC神戸レオネッサへ移籍しています。

岡山湯郷Belleからも三田一紗代、塩谷瑠南、中野琴音の3選手がWEリーグへ移りました。

一方で、流れは一方向ではありません。

IN9人のうち8人はWEリーグのクラブからの加入です。

ヴィアマテラス宮崎の松木葵、伊賀FCくノ一三重の橋沼真帆、スフィーダ世田谷FCの谷口真由、ニッパツ横浜FCシーガルズのブラフ・フェイと長江伊吹など、WEリーグでプレーしていた選手がなでしこリーグ1部へ新天地を求めています。

「なでしこリーグからWEリーグへ選手が抜ける」という側面だけでなく、両リーグ間で活発に選手が動く時期になったと見ることができそうです。

岡山湯郷BelleはOUT10、IN3の大きな入れ替え

12クラブの中で突出して動きが大きかったのが岡山湯郷Belleです。

OUT10人、IN3人。合計13件の選手異動がありました。

OUTでは、南山千明、山下沙耶香、福元美穂が現役を引退。

三田一紗代はINAC神戸レオネッサ、塩谷瑠南はAC長野パルセイロ・レディース、中野琴音はマイナビ仙台レディースへ移籍しました。

さらに柏原凪沙、山本早織、栫井美和子もチームを離れ、菅田想菜も退団しています。

その一方で、吉田琉衣、小峠明日香、上田佳奈の3選手を獲得しました。

特徴的なのは、INの3人がすべてWEリーグのクラブから加入していることです。

単純に人数を補充するのではなく、大幅な選手入れ替えの中で新しいチーム構成を作ろうとしていることがうかがえます。

後半戦では、前半戦とは違った顔ぶれで戦うことになるだけに、新加入選手をどのように組み込むのか注目です。

静岡は3人全員がWEリーグへ

静岡SSUボニータはINなし、OUT3人。

そして、その3人全員がWEリーグへ向かいました。

大曽根由乃は期限付き移籍期間を終えてちふれASエルフェン埼玉へ復帰。

万力安純はINAC神戸レオネッサ、水口茉優は日テレ・東京ヴェルディベレーザへ完全移籍しました。

今回の集計では、ひとつのクラブから3人がWEリーグへ移った唯一のケースです。

なでしこリーグ1部で活躍していた選手がWEリーグのクラブから評価された結果ともいえます、シーズン途中で3人が抜けることはチームにとって小さくありません。

中断前まで優勝争いを続けてきた静岡にとって、後半戦は離脱した選手の穴を既存戦力でどのように埋めるのかもポイントになりそうです。

オルカは2人がOUT、現時点でINなし

オルカ鴨川FCはOUT2人、IN0人です。

松尾菜月がINAC神戸レオネッサへ完全移籍。

さらにアルマ デービスが大和シルフィードへ期限付き移籍しました。

シーズン中盤に2人がチームを離れた一方、8月24日時点では今回の集計対象となる新加入選手は発表されていません。

ただし、2人の立場は異なります。

松尾はWEリーグへの完全移籍、アルマ デービスはなでしこリーグ2部への期限付き移籍です。

人数だけでなく、これまで両選手が担っていた役割を誰が受け持つのかという視点で、後半戦のメンバー構成を見ていきたいところです。

ニッパツはWEリーグから2人を補強

OUTよりINが多かったクラブのひとつが、ニッパツ横浜FCシーガルズです。

山本うみが早稲田大学ア式蹴球部女子へ移籍した一方、AC長野パルセイロ・レディースからブラフ・フェイ、ちふれASエルフェン埼玉から長江伊吹が加入しました。

OUT1人に対してIN2人。

しかも2人ともWEリーグからの加入です。

すでに長江は8月8日に行われた第15節・スフィーダ世田谷FC戦に先発出場。ニッパツは3-0で勝利し、6試合ぶりの白星を挙げました。

補強した選手が中断期間明けのチームにどのような変化をもたらすのか、注目したいクラブのひとつです。

VONDSはOUT3、IN1

VONDS市原FCレディースはOUT3人、IN1人です。

玉田愛理が吉備国際大学Charme岡山高梁へ移籍。多﨑真琴が現役を引退し、安達優菜も退団しました。

一方、新たにスペインのCP Cacereño Femeninoから大塚明莉が加入しています。

1部初挑戦となった今季は、前半戦から厳しい戦いが続いています。

人数ではOUTが上回りましたが、新加入の大塚を含めた中断期間後のチーム構成がどのように変化するのか。残留争いを考えても重要な後半戦になります。

伊賀は1人ずつ入れ替え

伊賀FCくノ一三重はOUT1人、IN1人。

キャプテンを務めていた常田麻友がAC長野パルセイロ・レディースへ移籍しました。

一方で、ちふれASエルフェン埼玉から橋沼真帆が加入。

人数だけを見れば1人ずつの入れ替えですが、中心選手が抜けた影響と新加入選手がもたらす変化の両方を見る必要があります。

後半戦でチーム内の役割がどのように整理されるのか注目です。

名古屋、愛媛もOUTが先行

朝日インテック・ラブリッジ名古屋はOUT1人、IN0人。

キャプテンを務めていた橘麗衣がAC長野パルセイロ・レディースへ移籍しました。

愛媛FCレディースはOUT2人、IN0人。

深澤里沙がFC琉球さくらへ移籍し、毛利美佑が現役を引退しています。

人数そのものは岡山湯郷Belleや静岡ほど多くありませんが、シーズン途中に選手が抜ける影響を既存戦力でどう吸収するのかが後半戦のポイントになります。

宮崎と世田谷は1人を加える

ヴィアマテラス宮崎はOUT0人、IN1人。INAC神戸レオネッサから松木葵が加入しました。

スフィーダ世田谷FCもOUT0人、IN1人で、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースから谷口真由を獲得しています。

大幅な入れ替えではなく、前半戦のチームをベースに新たな選択肢を加えた形です。

新加入選手が既存のチームにどのような変化を加えるのかが見どころになります。

ハリマと日体大は大きな動きなし

今回の集計では、ASハリマアルビオンと日体大SMG横浜にIN、OUTともありませんでした。

選手の入れ替えが多かったクラブがある一方、前半戦のメンバーを基本的に維持して後半戦へ向かうクラブもあります。

補強の有無だけで戦力を判断することはできません。
中断期間には既存選手との連係を深めたり、前半戦で見えた課題を修正したりする時間もあります。

動かなかったこともまた、後半戦を見るうえでひとつの特徴です。

移籍人数だけでは分からない後半戦への影響

今回確認した選手異動は、OUT23人、IN9人の合計32件でした。

最も動きが大きかった岡山湯郷Belle。

3人がそろってWEリーグへ移った静岡SSUボニータ。

WEリーグから2人を加えたニッパツ横浜FCシーガルズ。

そして、大きな選手移動を行わず前半戦の陣容を維持しているクラブ。

同じ中断期間でも、12クラブの動き方は大きく異なりました。

また、今回の移籍では、なでしこリーグ1部からWEリーグへ9人が移った一方、WEリーグからなでしこリーグ1部にも8人が加入しています。

これは、なでしこリーグ1部がWEリーグへ選手を送り出す場所というだけではなく、WEリーグでプレーしてきた選手が新たな出場機会や環境を求めて加わるリーグでもあることを示す動きとして興味深いところです。

2026プレナスなでしこリーグ1部は全22節。中断期間を経て、第16節から終盤戦へ入ります。

選手が大きく入れ替わったチームはどう変わるのか。

新加入選手はどのような役割を担うのか。

そして、前半戦の陣容を維持したチームは、中断期間を経てどこまで完成度を高めてくるのか。

順位だけでなく、「中断前から何が変わったのか」という視点も持ちながら、第16節以降を追っていきたいと思います。