今節は、スフィーダ世田谷FCが首位・静岡SSUボニータに逆転勝利、朝日インテック・ラブリッジ名古屋がヴィアマテラス宮崎との上位直接対決に勝利、岡山湯郷Belleの4発快勝など見どころの多い一節となりました。
一方で、伊賀FCくノ一三重とオルカ鴨川FCの一戦は、守備の粘りと集中力が光りました。
第12節の全6試合を見た中で、当サイト独自の視点で印象に残った11人を選出しました。
選出基準
試合への影響度、守備面での貢献、チームの勝ち点獲得への関与も含めて評価しています。公式選出ではなく、当サイトによる個人的ベストイレブンです。
なでしこリーグ1部 第12節 個人的ベストイレブン
※⚽は記録した得点数です。
GK 大塚 美緒|スフィーダ世田谷FC
首位・静岡SSUボニータを相手に、世田谷の逆転勝利を支えた守護神である。
静岡は横山久美、中島咲友菜らを中心にゴールへ迫り、シュート数でも世田谷を大きく上回った。その中で大塚美緒は、前半の失点後も大きく崩れず、試合終盤の決定機でも冷静に対応した。
世田谷が前半を1失点で耐え、後半の反撃につなげられた背景には、大塚の安定したセービングと判断があった。
DF 根本 彩夏|スフィーダ世田谷FC
首位・静岡を相手にした難しい試合で、守備と攻撃の両面に貢献した。
守備では、静岡の強力な前線に対して粘り強く対応。横山久美、中島咲友菜らが絡む攻撃を受けながらも、サイドで簡単に崩されなかった。
さらに攻撃面では、内田美鈴の逆転ゴールにつながるクロスを供給。DFでありながら、勝敗を分ける決定的な局面にも関与した。
DF 橘 麗衣|朝日インテック・ラブリッジ名古屋
上位直接対決となったヴィアマテラス宮崎戦で、名古屋の守備を支えた中心的存在である。
宮崎は前線の推進力、サイドからの突破、終盤の反撃でゴールに迫ったが、橘麗衣は最終ラインで冷静に対応。相手の勢いに飲まれず、危険なエリアで大きく崩れる場面を抑えた。
名古屋は攻撃面の切れ味も光ったが、上位対決で勝ち切るためには守備の安定が不可欠だった。
DF 岸波 優妃|岡山湯郷Belle
ニッパツに勝利した試合で、守備の安定を支えたDF。
塩谷瑠南の2得点が目立つ一方で、チーム全体として試合を崩さず進められた背景には、最終ラインの粘りがあった。
最終ライン中央で相手FWに自由を与えず、最少失点で得た勝利に対する貢献度は高い。
DF 越路 萌永|オルカ鴨川FC
伊賀FCくノ一三重戦で、オルカの無失点に大きく貢献した。
前半は伊賀に押し込まれる時間が長く、オルカはシュート0本で折り返す苦しい展開だった。その中で越路萌永は、伊賀の強みであるサイド攻撃を粘り強く対応し、相手の前進を簡単には許さなかった。
後半は守備だけでなく、攻撃の起点としても存在感を発揮。インターセプトから決定機につながる場面を作り、オルカが押し返す流れにも関与した。
MF 安部 由希子|朝日インテック・ラブリッジ名古屋
名古屋が宮崎との上位直接対決を制した中で、中盤の中心として高く評価できる選手である。
攻撃では、味方が前を向ける位置に立ち、ボールを受けて展開。守備では危険なスペースを消し、対人能力も高く、宮崎の攻撃を中央から加速させなかった。
MF 横山 久美|静岡SSUボニータ
チームとしては敗れてしまったが、個人の存在感は非常に大きかった。
世田谷戦では、相手のミスを逃さず先制点を記録。決定機を確実に得点へ変える力を示しただけでなく、相手DFの間に立つポジショニング、ボールを引き出す動き、ゴール前での怖さでも静岡の攻撃をけん引した。
MF 藤原 愛里|朝日インテック・ラブリッジ名古屋
宮崎との上位直接対決で途中出場し、後半終盤に試合を決定づける追加点を記録。
宮崎が同点を狙って前に出る難しい時間帯で、こぼれ球に反応して右足で押し込んだ。名古屋はこのゴールによって勝利を大きく引き寄せ、2位浮上につなげた。
FW 塩谷 瑠南|岡山湯郷Belle
ニッパツ横浜FCシーガルズ戦で2得点を記録し、湯郷の勝利を大きく引き寄せた。得点だけでなく、前線でのボールの収め方、ゴール前への入り方、相手DFとの駆け引きでも存在感を発揮した。
湯郷はこの試合で連敗、無得点の流れを断ち切った。その中で塩谷瑠南は、チームに勢いを取り戻させる象徴的な働きを見せた。
FW 内田 美鈴|スフィーダ世田谷FC
静岡SSUボニータを相手に、逆転ゴールを決め切った。
世田谷は先制を許す苦しい展開だったが、後半に同点へ追いつくと、内田美鈴が根本彩夏のクロスに反応。限られたチャンスを逃さず、試合をひっくり返すゴールを奪った。
前線でボールを収める働きもあり、単なる得点者にとどまらない貢献があった。
FW 川﨑 咲耶|ASハリマアルビオン
VONDS市原FCレディース戦で、試合終盤に決勝ゴールを決めた。
0-0のまま進んだ試合で、終盤までゴールを奪えなかったハリマにとって、川﨑咲耶の一撃は極めて大きかった。90分に決めたシュートは、勝ち点1で終わる可能性が高かった試合を勝ち点3に変えるものだった。
得点だけでなく、前線で相手最終ラインに圧力をかけつづけており、献身性も高かった。
第12節の関連コンテンツ
第12節まとめ
試合レビュー記事一覧
- ASハリマアルビオン 1-0 VONDS市原FCレディース
- 伊賀FCくノ一三重 0-0 オルカ鴨川FC
- 岡山湯郷Belle 4-1 ニッパツ横浜FCシーガルズ
- 愛媛FCレディース 1-0 日体大SMG横浜
- ヴィアマテラス宮崎 0-2 朝日インテック・ラブリッジ名古屋
- 静岡SSUボニータ 1-2 スフィーダ世田谷FC
