【最終節振り返り】静岡SSUボニータが悲願の初優勝!名古屋は勝点で並ぶも2位、オルカは3位で終幕|2026なでしこリーグ1部 第22節

節別ふりかえり

2026プレナスなでしこリーグ1部は第22節。全22節、12チームによる優勝争いと残留争いが、ついに決着を迎えた。

最終節を前に、優勝の可能性を残していたのは首位・静岡SSUボニータ、2位・朝日インテック・ラブリッジ名古屋、3位・オルカ鴨川FCの3チーム。

10月25日(日)、全6試合が同時にキックオフした。

各地で白熱した攻防が繰り広げられ、優勝争いは最後まで緊張感の続く展開に。さらに、リーグ得点王の行方も最終戦で決着した。

歓喜を迎えたチーム、悔しさを残したチーム。そして、次の戦いへ課題と手応えを持ち帰ったチーム。

2026シーズンを締めくくる第22節の全6試合と、リーグ全体の動きを振り返る。

ダッシュボード

第22節の試合結果

対戦カード結果超概要コメントリンク
静岡 vs VONDS1-1静岡が先制もVONDSが追いつく。静岡は1部初優勝。試合レビュー
湯郷 vs 名古屋0-4名古屋が4得点で快勝するも、得失点差で2位。試合レビュー
宮崎 vs オルカ4-4オルカが一時3点差も、宮崎が終了間際に追いつく。試合レビュー
愛媛 vs 世田谷0-1内田美鈴が決勝点を挙げ、16得点で得点王に。試合レビュー
伊賀 vs 日体大1-0伊賀が唐沢芽依の先制点を守り切り、4位で終了。試合レビュー
ハリマ vs ニッパツ1-1ニッパツが先制もハリマが反撃。互いに譲らずドロー。試合レビュー

第22節で見えたリーグ全体の動き

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静岡が初優勝。名古屋と勝点42で並ぶ接戦に決着

最終節を終え、静岡と名古屋はともに12勝6分4敗、勝点42で並んだ。

静岡はVONDSとの引き分けにより勝点1を積み上げ、名古屋は湯郷に4-0で勝利。しかし、得失点差は静岡が+37、名古屋が+26となり、静岡のなでしこリーグ1部初優勝が決定した。

静岡は2023年に1部へ昇格してから、11位、7位、3位と順位を上げ、4シーズン目で頂点に到達。今季はリーグ最多の53得点、最少の16失点を記録し、攻守両面での強さを示した。

一方、2年連続優勝を目指した名古屋は、最後まで静岡を追い詰めながらも2位でシーズンを終えた。

オルカは3位。上位争いは最後まで激しく動く

オルカは宮崎との最終戦で4得点を奪い、一時は3点差までリードを広げた。しかし、宮崎の猛追で終盤に追いつかれて4-4の引き分け。最終勝点40で3位となった。

逆転優勝こそ実現しなかったものの、昨季9位から大きく順位を上げてシーズンを終えている。

4位の伊賀は日体大に勝利して勝点39。首位・静岡から4位・伊賀まで、わずか3ポイント差という接戦で全日程を終えた。

また、世田谷は愛媛に勝利し、2連勝で7位へ浮上。中断明けに5連勝を記録したニッパツは、その後3試合連続で引き分けたものの、8試合無敗でシーズンを締めくくった。

また、世田谷の内田美鈴は最終節の決勝点で今季16得点とし、得点王を獲得。シーズンの最後まで、個人タイトルを懸けた争いも続いた。

順位変動と順位表(第22節終了時点)

最終節では、上位6チームの順位に変動はなかった。

順位が入れ替わったのは7位と8位。世田谷が愛媛に1-0で勝利して勝点29となり、名古屋に敗れた湯郷を抜いて7位へ浮上した。

一方、下位4チームの順位にも変動はなく、日体大が11位、VONDSが12位でシーズンを終えた。

2026プレナスなでしこリーグ1部 順位推移

過去5試合:勝利 引き分け 敗戦

順位
(前節)
チーム名勝点試合数勝分負得点失点得失点過去5試合
1(1)静岡SSUボニータ422212645316+37
2(2)朝日インテック・ラブリッジ名古屋422212644620+26
3(3)オルカ鴨川FC402211743319+14
4(4)伊賀FCくノ一三重392211653020+10
5(5)ヴィアマテラス宮崎362210664234+8
6(6)ニッパツ横浜FCシーガルズ33229673933+6
7(8)スフィーダ世田谷FC29228593435-1
8(7)岡山湯郷Belle282284103140-9
9(9)愛媛FCレディース262275102742-15
10(10)ASハリマアルビオン212256112031-11
11(11)日体大SMG横浜162251162258-36
12(12)VONDS市原FCレディース132234151544-29

得点ランキング(最終結果)

スフィーダ世田谷FCの内田美鈴が、最終節の愛媛戦で今季16得点目を記録。得点ランキング首位のまま全日程を終え、自身の得点によってチームの最終節勝利にも貢献した。

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各対戦カード振り返り

静岡が悲願の初優勝。VONDSも意地の同点ゴール

優勝へ勝点3を狙う静岡SSUボニータに対し、すでに2部降格が決まっているVONDS市原FCレディースも粘り強い戦いを見せた。

試合序盤から攻撃の主導権を握った静岡は、横山久美が中盤に下りて攻撃の起点となり、中島咲友菜や岸野早奈への縦パスから好機を作った。

しかし、VONDSも守備の強度では互角に渡り合う。GK山田二千華が繰り返し好セーブを見せ、前半を0-0で折り返した。

均衡が破れたのは49分。横山がこぼれ球を拾って前進し、右サイドへ抜け出した岸野へパス。岸野が右足で決め、静岡が待望の先制点を奪った。

それでもVONDSは崩れなかった。

76分、途中出場の中村円香が左サイドのフリーキックからボールを送り、村上賀梨がヘディングで同点ゴール。降格が決まったチームの意地を見せた。

終盤は名古屋の大量リードという他会場の状況もあり、静岡にとって1点の重みが一段と増した。

最後まで互いに譲らず、試合は1-1の引き分け。

静岡は得失点差で名古屋を上回り、悲願の1部初優勝を達成した。VONDSも最終戦で優勝チームから勝点1を獲得し、中断明けに見せてきた成長を最後まで示した。

名古屋が湯郷に4得点で快勝。それでも連覇には届かず

逆転優勝を目指す朝日インテック・ラブリッジ名古屋が、湯郷を相手に攻守の連動性と得点力を発揮した。

名古屋は前線からの連動したプレスで湯郷のビルドアップを制限。中盤と最終ラインの間に生じたスペースを巧みに使い、試合開始から主導権を握った。

11分、水野亜美の縦パスから抜け出した上田真子がPKを獲得し、自ら決めて先制。

26分には、渕上野乃佳の持ち上がりと上田のドリブル突破から攻撃を展開。角田菜々子のクロスを藤原愛里が頭で合わせて追加点を奪った。

後半も名古屋の攻勢は続く。

53分にはコーナーキックから堀内意が3点目を決め、67分には安部由希子のクロスに上田が合わせて4-0とした。

湯郷も梶山朋恵や途中出場の片山真鞠らがサイドから反撃を試みたものの、名古屋の守備の連動性を崩すことは難しかった。

名古屋は4-0で快勝し、最終勝点42に到達。

得失点差で静岡を上回ることはできなかったが、逆転優勝のために必要な勝点3を自らの力でつかみ取った最終戦だった。

オルカは3点差を守り切れず。宮崎が終了間際に追いつく壮絶なドロー

逆転優勝の可能性を残すオルカ鴨川FCと、ホーム最終戦を勝利で飾りたいヴィアマテラス宮崎。
両チームの戦いは、合計8得点が生まれる激しい展開となった。

立ち上がりは宮崎が持ち前の強度と走力で攻勢を強めたが、先制したのはオルカだった。

19分、蔵田あかりのクロスを齊藤彩花が頭でそらし、ゴール前へ飛び込んだ並木千夏が決めた。

42分には齊藤彩花と太田凪砂の連係から、太田が追加点。宮崎も前半終了間際に土屋佑津季がPKを決め、1-2で折り返した。

後半開始直後、オルカが立て続けに得点を奪う。

46分に齊藤彩花が決めると、49分にはコーナーキックのこぼれ球を金子ゆいが押し込み、1-4。オルカが一時3点差までリードを広げた。

しかし、宮崎は最後まで諦めなかった。

74分に途中出場の小澤寛が得点し、さらに坂本理保のゴールで1点差へ。オルカは宮崎の激しいプレスと縦に速い攻撃を受け、自陣で守る時間が増えていった。

そして後半アディショナルタイム、宮崎がついに4-4へ追いつく。

勝利を目前にしていたオルカにとっては、3点差を守り切れなかった悔しさの残る結末となった。
一方の宮崎は、3点差となっても走力と攻撃の強度を維持し、ホーム最終戦で驚異的な追い上げを見せた。

オルカは昨季9位から3位へ躍進。2023シーズン以来2度目のリーグタイトルには届かなかったものの、最後まで優勝争いを演じたシーズンとなった。

世田谷が愛媛を下し2連勝。内田美鈴が16得点で得点王に

勝点26で並ぶ愛媛FCレディースとスフィーダ世田谷FCの一戦は、リーグ得点王争いにも関わる注目カードとなった。

前半は互いに譲らず、中盤での競り合いが続いた。愛媛は近藤彩優子が相手守備の背後へ抜け出して好機を迎え、世田谷も堀江美月を起点に攻撃を組み立てた。

後半に入ると、世田谷は前線からのプレスを強化。愛媛のパスコースを制限し、こぼれ球を回収して繰り返し攻撃を仕掛けた。

64分、石浦和歌からパスを受けた内田美鈴が北川心子へボールを預け、そのままゴール前へ走り込む。
北川のリターンパスを受けた内田が左足を振り抜き、世田谷が先制した。
内田にとっては、今季16得点目となるゴールだった。

愛媛も終盤、安齋結花の投入によって攻撃を活性化させたが、最後まで世田谷の守備を破れなかった。

世田谷は1-0で勝利し、リーグ戦2連勝でシーズンを終了。内田は得点王に輝き、チームは7位で2026シーズンを締めくくった。

伊賀が日体大に勝利。終盤まで衰えない運動量で最終節を飾る

優勝の可能性はなくなったものの、創部50周年のシーズンを勝利で締めくくりたい伊賀。
対する日体大は、すでに11位が確定しており、入替戦を控えるなかで最終節を迎えた。

立ち上がりは両チームがコンパクトな守備陣形を維持し、互いに決定機を作らせない展開が続いた。

そこから徐々に流れを引き寄せたのが伊賀だった。

平田ひなのが中盤へ下がることで相手の守備を引きつけ、味方が前進するスペースを作り出す。

17分、秦美結から上田彩葉、渡邊凜へとパスがつながり、右サイドへ走り込んだ米澤心花がクロスを供給。ファーサイドに詰めた唐沢芽依が決め、伊賀が先制した。

その後も伊賀は球際での強さと運動量を発揮し、主導権を握った。

日体大も後半、途中出場の安部美琴を起点とするカウンターから反撃したが、同点には至らなかった。

伊賀は追加点こそ奪えなかったものの、1-0で勝利して4位で終了。皇后杯に向けて、攻撃の連動性という手応えと決定力の課題を持ち帰る結果となった。

ハリマとニッパツは1-1。互いの持ち味がぶつかる最終戦

10位・ハリマが、6位・ニッパツをホームに迎えた最終戦。

ハリマは立ち上がりから積極的に仕掛け、今蔵綾乃のヘディングでゴールネットを揺らす場面もあったが、判定はオフサイド。

ニッパツも前線からのプレスと速い攻撃で対抗し、互いに守備のバランスを保ちながら試合を進めた。

均衡が破れたのは前半アディショナルタイム。
45+1分、田村かのんがミドルシュートを決め、ニッパツが先制した。

しかし、ハリマも後半に反撃する。
今蔵と正野可菜子の連動したプレスが攻撃のきっかけとなり、58分には川﨑咲耶が同点ゴールを奪った。

その後はハリマが攻勢を強めたものの、ニッパツも粘り強く対応。互いに勝ち越しを許さず、1-1で終了した。

ハリマは後半の攻撃の連係に手応えを残し、ニッパツは中断明け8試合無敗でリーグ戦を締めくくった。

リーグ戦のその先へ。入替戦と皇后杯

2026プレナスなでしこリーグ1部の全日程は終了した。

しかし、各チームの2026シーズンの戦いが、すべて終わったわけではない。

日体大SMG横浜、1部残留をかけた入替戦へ

年間11位となった日体大SMG横浜は、2年連続で1部・2部入替戦に臨む。

対戦相手は、なでしこリーグ2部で2位となったFCふじざくら山梨。

第1戦は11月1日(日)、山梨のホームで開催され、第2戦は11月8日(日)、日体大のホームで開催される。

日程対戦カード会場
11月1日(日)13:00FCふじざくら山梨 vs 日体大SMG横浜富士山GXスタジアム
11月8日(日)13:00日体大SMG横浜 vs FCふじざくら山梨日産フィールド小机

日体大が1部残留を果たすのか。それとも、ふじざくら山梨が1部昇格をつかむのか。

リーグ戦終了後も、カテゴリーを懸けた重要な戦いが続く。

各チームは皇后杯へ

リーグ戦を終えた各クラブには、皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会が控えている。

優勝を果たした静岡SSUボニータは、タイトル獲得の勢いを次の大会へ持ち込めるか。

惜しくもリーグ制覇を逃した朝日インテック・ラブリッジ名古屋とオルカ鴨川FCは、その悔しさを新たな戦いへの原動力にできるか。

そして、シーズン終盤にチームとしての成長や課題を見せた各クラブは、皇后杯でどのような戦いを見せるのか。

2026シーズンのリーグ戦は幕を閉じたが、女子サッカーの戦いはまだ続く。

第22節 個人的ベストイレブン

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第22節全試合ハイライト

チーム紹介

なでしこリーグ公式ガイドブック