2026プレナスなでしこリーグ1部は第20節まで終了し、全22節のリーグ戦も残り2試合となった。
上位5チームが優勝の可能性を残す大混戦となっている一方で、残留争いは11位・日体大SMG横浜と12位・VONDS市原FCレディースの2チームに絞られた。
日体大の勝点は13、VONDSは11。その差はわずか2ポイント。さらに、得失点差ではVONDSが日体大を7点上回っており、残り2試合で順位が逆転する可能性は十分にある。
11位と12位では、来シーズンのなでしこリーグ1部で戦うための条件が大きく異なる。
今回は、両チームの現在地と残りの対戦相手を整理し、どのような結果になれば11位を確保できるのかを解説する。
この記事の要点
- 残留争いは日体大(勝点13)とVONDS(勝点11)の2チームに確定
- 原則として11位は2部2位との入替戦、12位は自動降格
- 日体大は残り2試合に連勝すれば、自力で11位を確保
- VONDSは2引き分けでも、日体大が2連敗すれば11位へ浮上する
- 第21節の結果によっては、最終節を待たずに12位が確定する
なでしこリーグ1部の降格・入替戦の仕組み
まず、2026シーズンのなでしこリーグ1部と2部の入れ替えについて確認しておきたい。
原則的なルールは以下のとおり。
| 1部の最終順位 | 来シーズンに向けて |
|---|---|
| 10位以上 | 1部残留 |
| 11位 | 2部2位との入替戦 |
| 12位 | 2部へ自動降格 |
12位のチームは2部へ自動降格する。2部では吉備国際大学Charme岡山高梁が優勝し、2027シーズンの1部昇格が正式に決定している。
一方で、11位のチームは、2部2位との入替戦に進む。入替戦に勝利すれば1部残留、敗れれば2部降格となる。
ただし、2部上位チームが1部の加盟基準を満たしていない場合には、入れ替えの方式が変わる規定もある。
つまり、11位を確保することは、自動降格を回避するための重要な条件であり、それだけで1部残留が確定するわけではない。
参考:2026年度 なでしこリーグの入れ替えについて(公式)
第20節終了時点の順位表
第20節終了時点の下位3チームの順位は以下のとおり。
| 順位 | チーム | 勝点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|
| 10位 | ASハリマアルビオン | 20 | -10 |
| 11位 | 日体大SMG横浜 | 13 | -36 |
| 12位 | VONDS市原FCレディース | 11 | -29 |
残り2試合で獲得できる勝点は最大6ポイント。
日体大の最大勝点は19、VONDSは17となり、両チームとも10位のハリマに追いつくことはできない。
そのため、11位と12位の争いはこの2チームに確定している。
現時点では日体大が勝点2のリードを持っている。しかし、得失点差ではVONDSが7点上回っている点も重要だ。
勝点で並んだ場合は、まず得失点差によって順位が決定する。
残り2試合の結果によっては、勝点が並んだ時点でVONDSが11位に浮上する可能性がある。

2026シーズンの日体大とVONDSの歩み
日体大SMG横浜|2年連続の残留争い
日体大は2025シーズンも11位に終わり、ディオッサ出雲FCとの入替戦に臨んだ。
アウェイでの第1戦に0-1で敗れたものの、ホームでの第2戦に3-1で勝利。逆転で1部残留を果たしている。
今シーズンも苦しい戦いが続いているが、第18節ではスフィーダ世田谷FCに3-2で勝利し、貴重な勝点3を獲得した。
続くニッパツ横浜FCシーガルズ戦、朝日インテック・ラブリッジ名古屋戦は連敗となったものの、試合内容には変化も見られる。
特に第20節の名古屋戦では、前線からのプレスと素早い縦への攻撃によって、優勝争いを続ける名古屋を苦しめる場面があった。
第9節の前回対戦では0-8で大敗していただけに、第20節も1-3で敗れたものの、前線からのプレスや攻守の連係には改善が見られた。
一方で、ここまで56失点はリーグ最多。守備の安定性は依然として大きな課題となっている。
VONDS市原FCレディース|開幕14連敗からの巻き返し
2026シーズンから1部へ昇格したVONDSは、開幕から14連敗という厳しいスタートとなった。
しかし、第15節の名古屋戦で引き分け、1部での初勝点を獲得すると、第16節からは3連勝。
その初戦となった日体大との直接対決では2-1で勝利し、続く愛媛FCレディース戦、オルカ鴨川FC戦にも勝利した。
第19節の世田谷戦には0-1で敗れたものの、第20節では5連勝中のニッパツを相手に互角以上の時間帯を作った。
中盤での激しいボールの奪い合い、前線から連動したプレスによってニッパツの攻撃を抑え、流れるような連携から先制。
最後は終了間際に追いつかれて1-1の引き分けとなったが、開幕当初とは異なる姿を見せている。
開幕当初と比べて攻守の連係は改善している。残留争いを逆転するためには、再び勝利という結果につなげられるかが重要になる。
残り2試合では、引き分けよりも勝利が欲しい状況だ。
残り2節の対戦カード
両チームの残り2試合は、以下のとおり。
第21節|10月18日(日)
| キックオフ時刻 | 対戦カード |
|---|---|
| 11:00 | 日体大SMG横浜 vs 岡山湯郷Belle |
| 13:00 | VONDS市原FCレディース vs 伊賀FCくノ一三重 |
第22節|10月25日(日)
| キックオフ時刻 | 対戦カード |
|---|---|
| 13:00 | 伊賀FCくノ一三重 vs 日体大SMG横浜 |
| 13:00 | 静岡SSUボニータ vs VONDS市原FCレディース |
日体大は7位の湯郷、5位の伊賀との対戦が残る。
一方、VONDSは5位の伊賀、そして首位の静岡との対戦を控えている。
いずれも上位チームとの対戦となるが、特にVONDSにとって最終節の静岡戦は厳しい一戦になることが予想される。
静岡は第21節で2位の名古屋との直接対決を控えており、その結果次第では最終節にも優勝が懸かる。
そうなると、残留争いだけでなく、優勝争いの状況もVONDSの最終節に影響する可能性がある。
また、伊賀FCくノ一三重は第21節にVONDS、第22節に日体大と連続して対戦する。
伊賀との2試合の結果が、残留争いの行方を大きく左右しそうだ。
なお、第21節は日体大が11:00、VONDSが13:00にキックオフを迎える。VONDSは日体大の試合結果を把握したうえで伊賀戦に臨むことになり、日体大の結果によって必要な勝点が変わる点にも注目したい。

日体大が11位を確保する条件
現在、日体大は勝点13で11位。
残り2試合を連勝すれば勝点19となり、VONDSの最大勝点17を上回る。
この場合、VONDSの結果にかかわらず、自力で11位を確保できる。
一方、1勝1分の場合は勝点17となる。
VONDSも2連勝すれば勝点17で並ぶため、この場合は得失点差などによって順位が決定する。
1勝1敗の場合は勝点16。VONDSが2連勝すれば逆転を許す。
日体大にとっては、現在の勝点差を維持するだけでなく、残り2試合のうち少なくとも1勝を挙げたいところだ。
VONDSが11位へ浮上する条件
VONDSは現在、勝点11で最下位。
残り2試合で獲得できる勝点と、11位へ浮上する条件を整理する。
| VONDSの戦績 | 追加勝点 | 最終勝点 | 11位になる条件 |
|---|---|---|---|
| 2勝 | 6 | 17 | 日体大が勝点16以下なら逆転。17なら得失点差などで決定 |
| 1勝1分 | 4 | 15 | 日体大が未勝利なら逆転 |
| 1勝1敗 | 3 | 14 | 日体大が2敗なら逆転。1分1敗なら得失点差などで決定 |
| 2分 | 2 | 13 | 日体大が2敗なら逆転 |
| 1分1敗以下 | 1以下 | 12以下 | 12位確定 |
VONDSにとって最も分かりやすいのは2連勝だが、それでも日体大の結果に左右される。
一方、注目したいのは、VONDSが2引き分けでも11位になる可能性があるという点だ。
VONDSが2引き分けで勝点13、日体大が2連敗で勝点13となった場合、得失点差でVONDSが上回ることが確定する。
勝点で2ポイントの差はあるが、日体大が勝点を積み重ねられなければ、VONDSには逆転の可能性が残る。

第21節で残留争いが決着する可能性も
残り2試合となっているが、第21節の結果によっては、最終節を待たずに12位が確定する可能性がある。
その条件は、日体大が勝利し、VONDSが引き分け以下に終わることだ。
この場合、日体大は勝点16となる。
VONDSは引き分けなら勝点12、敗戦なら勝点11となり、最終節に勝利しても日体大に追いつくことができない。
一方、VONDSが伊賀に勝利し、日体大が湯郷に引き分け以下となった場合は、VONDSが11位に浮上する。
勝点で上回るか、勝点14で並んで得失点差で上回るためだ。
ただし、これは11位への浮上であり、最終順位の確定ではない。
第21節だけでも、両チームの立場が大きく変わる可能性がある。

まとめ|残り2試合、1部で戦い続けるために
2026プレナスなでしこリーグ1部の残留争いは、日体大SMG横浜とVONDS市原FCレディースの2チームに絞られた。
日体大は勝点2のリードを持ち、2連勝すれば自力で11位を確保できる。
一方のVONDSは得失点差で優位に立っており、残り2試合の結果次第では逆転の可能性を残している。
昨シーズンの入替戦を勝ち抜いて1部に踏みとどまった日体大。
昇格初年度、開幕14連敗から立て直し、最下位脱出を目指すVONDS。
両チームのこれまでの歩みは対照的だが、どちらにとっても重要なのは残された2試合で勝点を積み上げることだろう。
11位となれば、自動降格を回避し、原則として入替戦に進むことになる。
優勝争いが佳境を迎える一方で、1部で戦い続けるための争いも、最後まで目が離せない。
関連記事
日体大SMG横浜

VONDS市原FCレディース


