【第20節振り返り】静岡と名古屋が勝点2差に接近、宮崎・伊賀が浮上し優勝争いは大混戦|2026プレナスなでしこリーグ1部

節別ふりかえり

2026プレナスなでしこリーグ1部は第20節。全22節のリーグ戦は、残り2節となった。

優勝争いは、いよいよ最終局面を迎えている。

首位・静岡SSUボニータが岡山湯郷Belleと引き分ける一方、2位・朝日インテック・ラブリッジ名古屋は日体大SMG横浜に勝利。さらに、ヴィアマテラス宮崎と伊賀FCくノ一三重も勝点3を積み上げた。

一方、残留争いでは最下位・VONDS市原FCレディースが、5連勝中のニッパツ横浜FCシーガルズを相手に勝利まであと一歩に迫った。

優勝争いも残留争いも、最後まで予断を許さない展開が続いている。

第20節の全6試合と、リーグ全体の動きを振り返る。

ダッシュボード

第20節の試合結果

対戦カード結果超概要コメントリンク
名古屋 vs 日体大3-1名古屋が3得点で勝利。日体大のプレスに苦しむ場面もあった。試合レビュー
伊賀 vs ハリマ3-1伊賀が素早い攻守で3得点。ハリマの川﨑咲耶は通算50得点達成。試合レビュー
湯郷 vs 静岡1-1静岡が先制も、湯郷が持ち味のパスワークと縦への速さで追いついた。試合レビュー
愛媛 vs 宮崎0-3監督交代後初戦の宮崎がセットプレーから3得点。3位へ浮上。試合レビュー
世田谷 vs オルカ1-1世田谷が先制。オルカは前半に追いつき、後半に押し返すも勝ち越せず。試合レビュー
ニッパツ vs VONDS1-1VONDSが先制して主導権を握るも、ニッパツが終了間際に同点。試合レビュー

第20節で見えたリーグ全体の動き

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上位5チームが優勝の可能性を残す大混戦

首位・静岡は勝点40、2位・名古屋は勝点38となり、その差は2ポイントに縮まった。名古屋は1試合少なく、10月11日のオルカ戦に勝利すれば首位へ浮上する。

その背後では、宮崎が3位、伊賀が4位へ浮上する一方、オルカは5位へ後退した。

これで上位5チームが数学上の優勝可能性を残す大混戦となった。

ただし、名古屋とオルカは未消化試合を含めて残り3試合、その他のチームは残り2試合と条件が異なる。
10月11日のオルカ対名古屋、そして第21節の静岡対名古屋。続く上位直接対決が、優勝争いの行方を大きく左右する。

ニッパツの連勝が止まり、VONDSは最下位脱出ならず

5連勝中だったニッパツはVONDSと1-1で引き分け、連勝がストップするも6戦負けなし。一方のVONDSは終了間際に追いつかれ、勝てば実現した最下位脱出を逃した。

上位の順位が入れ替わる一方、残留争いも決着していない。残り2節と未消化試合を残し、リーグはいよいよ最終盤を迎える。

順位変動と順位表(第20節終了時点)

2026プレナスなでしこリーグ1部 順位推移

過去5試合:勝利 引き分け 敗戦

順位
(前節)
チーム名勝点試合数勝分負得点失点得失点過去5試合
1(1)静岡SSUボニータ402012445114+37
2(2)朝日インテック・ラブリッジ名古屋381911534219+23
3(4)ヴィアマテラス宮崎352010553626+10
4(5)伊賀FCくノ一三重352010552819+9
5(3)オルカ鴨川FC3319964271512
6(6)ニッパツ横浜FCシーガルズ31209473428+6
7(7)岡山湯郷Belle28208483034-4
8(8)愛媛FCレディース25207492438-14
9(9)スフィーダ世田谷FC23206592933-4
10(10)ASハリマアルビオン202055102030-10
11(11)日体大SMG横浜132041152056-36
12(12)VONDS市原FCレディース112032151342-29

※オルカ対名古屋の第19節は未消化。両チームは19試合、その他の10チームは20試合を消化しています。

得点ランキング(第20節終了時点)

順位得点数
(今節得点)
氏名チーム名
114横山 久美静岡SSUボニータ
213内田 美鈴スフィーダ世田谷FC
310室井 胡心ニッパツ横浜FCシーガルズ
310土屋 佑津季ヴィアマテラス宮崎
59堀江 美月スフィーダ世田谷FC
59中島 咲友菜静岡SSUボニータ
59藤原 愛里朝日インテック・ラブリッジ名古屋
88岡 百々花ニッパツ横浜FCシーガルズ
88三輪 玲奈静岡SSUボニータ
88千葉 園子ASハリマアルビオン

各対戦カード振り返り

名古屋が3得点で勝利、日体大も成長を示す

優勝争いを続ける朝日インテック・ラブリッジ名古屋が、11位・日体大SMG横浜を3-1で下した。

名古屋は17分、ショートコーナーから上田真子がクロスを送り、仁木愛実がワンタッチボレーで先制。31分には日体大の自陣でのボール処理の乱れを水野亜美が逃さず、ループシュートで追加点を奪った。

しかし、日体大も44分、素早い縦への攻撃から浅香美結がヘディングで1点を返した。

名古屋は後半開始直後の48分、複数の選手による連動した攻撃から渕上野乃佳が3点目を決め、そのまま逃げ切った。

名古屋が勝点3を獲得した一方、日体大は前線からのプレスで名古屋の後方でのパス回しを苦しめ、速い攻撃でも好機を作った。

第9節の前回対戦では名古屋が8-0で圧勝していたが、今回はスコア以上に競った内容となった。
名古屋は得点力を発揮しながらも、ビルドアップ時の判断と相手のプレスへの対応に課題を残した。

伊賀が2連勝で4位浮上、川﨑咲耶は通算50得点

伊賀FCくノ一三重がASハリマアルビオンを3-1で下し、2連勝を飾った。

17分、GK井上加菜美からのショートパスを起点に、複数の選手が連動してボールを前進。最後は島野美央が抜け出して先制点を奪った。

後半も伊賀は中盤の強度を維持し、セカンドボールを回収。64分には唐沢芽依、さらに松田吏真が追加点を挙げ、3点のリードを築いた。

ハリマも終盤に川﨑咲耶が1点を返し、リーグ通算50得点を達成した。

伊賀は前節の湯郷戦に続く複数得点での勝利。コンパクトな陣形と素早い攻守の切り替えが機能し、4位へ浮上した。

一方、ハリマもパスワークから決定機を作ったが、伊賀の中盤での守備と縦への速い攻撃を抑え切れなかった。

湯郷が首位・静岡から勝点1、パスワークと縦への速さが機能

首位・静岡SSUボニータは開始6分、櫻田彩乃のゴールで先制。

しかし、湯郷は早い時間帯の失点にも崩れず、積極的に前進した。
特に印象的だったのは、従来からの持ち味である細かなパスワークに、縦への速さを加えていたことだ。
岸波美采や国吉花吏埜が両サイドから静岡の高い最終ラインの背後を狙い、相手守備陣を後ろ向きにさせた。

後半には、国吉のパスを受けた途中出場の松﨑こころが同点ゴール。首位・静岡から勝点1を奪った。

静岡も終盤に横山久美がクロスバー直撃のシュートを放つなど攻勢を強めたが、勝ち越しには至らなかった。

前回の第9節は静岡が4-0で勝利している。しかし今回は、湯郷が自分たちの攻撃を発揮する時間が長く、スコアだけでなく試合の構図そのものが変化した。

湯郷は夏の移籍期間で多くの選手に動きがあったためにチームの再構築を進めている。その湯郷が、上位争いの行方に再び影響を与えた。

宮崎が監督交代後初戦を完封勝利、3位へ浮上

ヴィアマテラス宮崎は試合前日の10月3日、佐藤考範監督の退任を発表。柳田和洋監督代行のもとで迎えた最初の公式戦となった。

試合は、宮崎が立ち上がりから高い守備強度を発揮した。
12分、フリーキックの流れから松田遥奈が先制。14分にはコーナーキックの二次攻撃から坂本理保が追加点を奪った。

宮崎は3バックをベースに最終ラインを高く保ち、前線からのプレスと連動。愛媛が縦への速さを生かして背後を狙っても、ラインコントロールと身体を張った守備で対応した。

後半にも山本さゆりがコーナーキックから追加点を奪い、3-0で完封勝利。
前節までの2連敗を止め、勝点35で3位に浮上した。

ただし、監督交代と勝利を単純な因果関係で結びつけることはできない。今節はセットプレーの強さに加えて、チーム全体の守備強度と攻守の切り替えが機能したことが、大きな勝因となった。

オルカは後半に押し返すも勝ち越せず、5位へ後退

逆転優勝へ勝点3が欲しいオルカだったが、世田谷との一戦は1-1の引き分けに終わった。

立ち上がりは世田谷が堀江美月や内田美鈴をターゲットにして、セカンドボールの回収からオルカを押し込んだ。
13分には篠原沙耶が直接フリーキックを決めて先制。

オルカは前線と最終ラインの距離が広がり、中盤でボールを拾われる場面が続いたものの、徐々に押し返した。37分に前線からの連動したプレスから、北村ほのかがインターセプト。そこから齊藤彩花が同点ゴールを奪った。

後半はオルカが前後の距離を縮め、守備とボール回収の位置を改善。試合の流れを押し返し、勝ち越しを狙った。
しかし、追加点は生まれず1-1で終了。
世田谷の得点源である堀江と内田をシュート0本に抑えた一方、前半に受け身となった時間と決定力の不足が響いた。

オルカは勝点33で5位へ後退。10月11日の名古屋戦では、今節見せた後半の積極性を試合開始から発揮できるかが問われる。

VONDSがニッパツを追い詰めるも、終了間際の失点で最下位脱出ならず

5連勝中のニッパツ横浜FCシーガルズを相手に、最下位・VONDS市原FCレディースが善戦した。

VONDSは4バックでスタートし、中盤の強度と前線からの連動したプレスでニッパツの攻撃を制限した。
特に櫻庭琴乃が守備の起点となり、相手のパスコースを限定。ボールを奪えば、両サイドの佐藤寿音や増原遥花へ展開し、ニッパツの最終ラインを押し下げた。

27分には、増田沙美亜から櫻庭へつなぎ、空いたスペースへ飛び出した宮本春花が先制点を奪った。
その後もVONDSは中盤での守備を維持し、追加点を狙った。

一方、ニッパツは後半に徐々に押し返し、終了間際に矢野梨紗が同点ゴールを決めた。

VONDSは勝点3を目前にしながら1-1の引き分け。勝利すれば日体大を抜いて最下位から脱出できたが、勝点11にとどまった。

ニッパツは連勝が5で止まったものの、6試合無敗を維持。

第9節の前回対戦はニッパツが4-0で勝利していたが、今節はVONDSが相手を長時間にわたって苦しめた。中断明けからのVONDSの変化を、改めて感じさせる一戦だった。

次節の注目カード

第21節には、首位・静岡SSUボニータと2位・朝日インテック・ラブリッジ名古屋の直接対決が控えている。
さらに、その前には第19節から延期されていたオルカ鴨川FC対名古屋の試合が10月11日に行われる。

いずれも優勝争いの行方を大きく左右する重要なカードとなる。

静岡SSUボニータ vs 朝日インテック・ラブリッジ名古屋

今季の優勝争いにおける最大級の一戦である。

首位・静岡は勝点40。2位・名古屋は勝点38で、その差は2ポイント。

ただし、名古屋は静岡より1試合少ない。10月11日のオルカ戦に勝利すれば、静岡との直接対決を前に首位へ浮上することになる。

前回対戦となった第10節は、名古屋が静岡を3-0で下した。

名古屋は今季、ボール保持と多彩な攻撃によって得点を重ねてきた一方、中断明けには相手の前線からのプレスに苦しむ場面も増えている。

第20節の日体大戦でも3得点で勝利したものの、後方でのパス回しを狙われ、相手に主導権を渡す時間があった。
対する静岡も、湯郷戦ではパスワークと縦への速さを組み合わせた攻撃に苦しめられた。

両チームとも高い攻撃力を持ちながら、相手の守備にどう対応するかという課題を抱えている。

イメージです

前回対戦の3-0という結果とは異なる展開になる可能性も十分にある。
直接対決の結果次第では、優勝争いが大きく動く。

名古屋がリーグ連覇へ前進するのか。
それとも、静岡が直接対決を制して優勝へ大きく近づくのか。

最終盤の優勝争いを左右する大一番となる。

オルカ鴨川FC vs 朝日インテック・ラブリッジ名古屋

第21節の上位直接対決に先立ち、もう一つ重要なカードが控えている。

5位・オルカと2位・名古屋の一戦である。

第19節延期分:10月11日(日)12:00/ワタレイスタジアム

イメージです

オルカは第20節の世田谷戦を1-1で引き分け、勝点33の5位。数学上の優勝可能性を残しているものの、上位との差を縮めるためには勝点3が必要になる。

一方の名古屋は勝点38で2位。ここで勝利すれば勝点41となり、静岡を抜いて首位へ浮上する。

前回対戦の第8節は、名古屋が先制したものの、オルカが河野有希の得点で追いつき、1-1の引き分けに終わっている。

オルカは世田谷戦で、前半に受け身となりながらも後半に修正して押し返した。
名古屋も日体大戦で、勝利こそ収めたものの、相手の前線からのプレスを十分に外せない時間があった。

両チームが持つ守備の狙いと、その圧力をどう回避して前進するかが、試合のポイントとなる。

オルカが逆転優勝への望みをつなぐのか。
それとも、名古屋が首位に立ち、静岡との直接対決へ向かうのか。

優勝争いの行方を考えるうえで、見逃せない一戦である。

第20節 個人的ベストイレブン

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2026プレナスなでしこリーグ1部第20節の個人的ベストイレブンを紹介。優勝争い・残留争いが激化するなか、全6試合を観戦して選出した11名を解説。宮崎、伊賀、VONDS、湯郷などで活躍した選手のプレーと選出理由を振り返ります。

第20節全試合ハイライト動画

チーム紹介